「ヨミ人」になると、1円もかけずになんでも楽しめる
「ヨミ人たち」を集めよう、学び、育てよう。「ヨミ」を使って遊ぼう。
こんな切り口で、来年以降のプランを練っている。
今、わたしの中でホットなのが、体の中に「てこの原理」を探すこと。
荷物を持っている人、台車を押している人、ハサミを使う自分、背伸びしたときの筋肉の動き。
そこに3点セットを探す。支点、力点、作用点。
力点と作用点は、「力を加えるもの」と「力を加えられたもの」との作用関係を表すポイントだ。
支点は、バランスや安定、支持を与えるポイント。
やじろべえの真ん中、シーソーの土台、栓抜きの押さえ、トングのつなぎ目、関節に見られる。滑車もそうだね。可動式、回転式、固定式。
ヒンジ(蝶番)にも同じような働きがある。
力は、目で見ることができない。
だから、力を加えて押す方向や引く方向に矢印をイメージしてみる。
重力という力に対し、人間がどう立っているのか。
腕が荷物を持ち上げるとき、どこに(作用点)、どんな向きに、どんな大きさの力が加わっているのか。
そうやって見ていくと、骨と筋肉が、最小限の力でみごとに大きな力を発揮できる仕組みになっていることが見てとれる。
これが、「てこの原理」で体を読むということ。
この時のわたしは、運動力学のヨミ人になる。
もともと生理学的に人の体を読む習慣がついているので、意外と新鮮。楽しい。理学療法士さんはこのヨミのエキスパートだね。
「てこの原理」だけだと、体を分離的・機械的にしか読むことができない。
人間の体は水の膜のようになっているから、圧縮と張力のバランスの中にもあって、環境や重力の中で軽々と安定し、滑らかに動くことができる。
骨や関節は「てこ」のポイントになると同時に、超軽量の圧縮部材として力を受け止めている。
筋膜に包まれた筋肉や腱や靭帯は、張力として働く。
「糸」が引っ張り、「棒」が受け止め、「膜」がまとめることで、自己安定化と自己復元力が働く。
これが、「テンセグリティ構造」として体を読むということ。
細胞レベルでは、糸= 収縮性フィラメント、棒 = 微小管と中間フィラメント、膜 = 細胞膜、核膜。
こうしたテンセグリティ構造が、核のズレを防ぎ、構造物をつなぎとめ、力を加えても球に戻るようになっているんだって。すごいね!
前に書いた「水和はエネルギーを生み、タンパク質や酵素を生かす命の揺りかごとなる」では膜の張力に水和水(EZウォーター)が働き、エネルギーと揺らぎを与えていると書いた。
この方向性で、体の水分が、もっと読めるようになりたいなあ。
「ヨミ人」の元祖は、月読命(つくよみのみこと)だろうと思う。
黄泉の国から戻ってミソギをしたイザナギの右目から生まれた。
目は、意識状態や感覚を指している。
左の目は天照大御神。昼の覚醒意識と視覚。光によって外界を創造する神。
右の目の月読命は、夜の意識。かすかな身体感覚と、表象を与える神。
表象は、外に投射した対象をさらに内界に映し出す知覚システムのこと。
見えるものと見えないもので、わたしたちの知覚や体験は成り立っているんだね。
時代は今、わたしたちに風を読む力を与えようとしている。
誰でもエネルギーが読めるようになるってこと。
風ヨミたちの時代だ。
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