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冬至の準備
2020年の冬至は12月21日の月曜。
太陽の誕生日です。日本だと一陽来復ですね。
陰が極まって陽に転じる冬至は、対極の夏至と並んで、わたしたちの心身にとってとても大切な日です。
シュタイナーの冬至の言葉は、「真夜中に太陽を見よ」という語句そのものが、魂の最奥に光を届けるマントラになっています。
外的状況に依存しない内面の生き生きとした営みは、光とつながり、また大地の豊かさとつながる力を与えてくれます。
日本とももちろん関係が深く、冬至の太陽信仰は古代インド・イランに共通するミトラ神が起源で、マイトレーヤ(弥勒菩薩)の語源はミトラとされています。
ミトラは岩から生まれた神で、東西融合の文化が花開いたガンダーラ時代の、石に深く刻まれた端正なマイトレーヤ像を見ると、心が踊ります。
冬至
真夜中に太陽を見よ。
枯れた大地に石で築け。
陽が沈み、死の夜が訪れたなら、
新たな創造、朝の若き力を見出せ。
高みに神々の永遠の言葉が開かれる。
深みに平和に満ちた豊かさが守られる。
暗闇のうちに、太陽を生み出す。
織りなす糸に、霊の喜びを知る。
Wintersonnenwende
Die Sonne schaue
Um mitternächtige Stunde
Mit Steinen baue
Im leblosen Grunde
So finde im Niedergang
Und in des Todes Nacht
Der Schöpfung neuen Anfang
Des Morgens junge Macht
Die Höhen lass offenbaren
Der Götter ewiges Wort
Die Tiefen sollen bewahren
Den friedevollen Hort
Im Dunkel lebend
Erschaffe eine Sonne
Im Stoffe webend
Erkenne Geistes Wonne. —
Rudolf Steiner
V. Berlin, 17. Dezember 1906