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キャリコンのスクーリングで学んだこと#2
こんにちは。
今回は、キャリコンのスクーリングで学んだこと#2としてスクーリング前半で学んだこと、感じたこと、考えたことを中心に思い出して書いていきたいと思います。キャリコンのスクーリングで何するのかざっくりとしたイメージ持ってもらえればと思います。
スクーリング前半の講義内容
何回かに分けてまとめていこうと思うので、今回は前半編ということで1〜3回の講義について振り返っていきます。
講義では以下のことがテーマでした。
・キャリコンとは?
・持つべき倫理観
・厚生労働省のキャリコンに関する施策、政策
・キャリコンの逐語の確認・ディスカッション
・カウンセリング技法
・人の話を「聴く」
講義では座学とワークを組み合わせて進んでいきます。
「キャリアコンサルタントって何をする人?」
「キャリアコンサルタントって何をする人?」というのが最初に学ぶことです。そしてこれが最初にして最大の課題。まだまだ、自分なりの答えは見つかっていませんが、スクーリングで学んだことをまとめていきます。
まず、職業能力開発促進法では、以下の通りキャリアコンサルティングを定義しています。
労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び交渉に関する相談に応じ、助言及び指導を行うこと。(職業能力促進法 第二条5項)
他にもキャリアコンサルタントの定義をする条文があり、要約すると、キャリアコンサルタントは、資格を持って、キャリアコンサルタントと名乗り、働く人のキャリアや自己成長について相談に乗ってアドバイスする人となります。
これだけ見るとどうしてもアドバイスする人という印象がどうしても強くなってしまうんですね。相談に乗るからには、解決策を一緒に探して提案しないといけない。と、どうしてもアドバイスしないとという気持ちになるんです。
でも、講習を通して学んだのは、キャリアコンサルタントはクライアントに対して問題点を見つけてあげたり、解決策を提案する人ではないということです。
では何をする人かというと、クライアントの自身で深く考えることや内省を促す人です。あくまでも相談をしたクライアントが主体的に考えて問題点を見つけたり、今後の方向性を見つけないといけないんです。
キャリアコンサルタントは、クライアントが安心できる状態を作り、一緒に過去の経験を引き出して、その時の感情や考え方からクラインとがどんな人物なのかを、クライアントと一緒に見つける人なんだと学びました。
習ったものの、頭では理解したものの、キャリアコンサルタントが主体になって課題の解決策の提案しないでコンサルティング・カウンセリングが成り立つのかなという不安や、キャリコンとしてお仕事するにあたって結局どんな効果があるの?と疑問もありました。この辺りはずっとずっと悩み続けるのでまたの機会にじっくり書いていきたなと思います。
傾聴ってどうしたらいいの?
傾聴が大事。と普段の生活の中でも耳にしたことがありませんか。会社の研修で傾聴のワーク等したことないでしょうか。
キャリアコンサルタントもやっぱり傾聴が大事です。クライアントの話を聴くときに大切にすべき条件があります。学んだことの2つ目です。
受容
前提条件や先入観を持たずに、クライアントの考え方や感情を受け入れていくこと。「ここは正しいけど、ここは考え方がまずいんじゃないか」というキャリコン側の判断を一切入れずに、言葉と気持ちを受け取ること。
共感
クライアントが経験したことを一緒に経験しているかのように話を聞いたり、クライアントが表現した気持ちを自分のことのように感じたりすること。さらっと話を聞くのではなく、何が起きたのかどう思ったのか丁寧に質問しながら再現していくこと。
自己一致
クライアントを前に、気持ちが安定していること。自分の判断や意見を置いておきながら、警戒したり緊張したりせず、ありのままの状態でクライアントに接すること。
文章にするととってもシンプル。クライアントの話を聞いている時に、「わかるー!」「あるある。」「そんなことないでしょ。」「いや、でもね。」「本当はこう思ってるんじゃないの。」といった自分の考えを取っ払って、否定も肯定もせず、純粋に相手の話をしっかり聴くってことです。しかも言葉にしないだけじゃなくて、心からそうしてないといけないということです。
こちらも学ぶのとやってみるのでは大違い。なかなか実現するのは難しいです。
経験の中に答え(自己概念)がある
そして3つ目の学んだこととして、過去の経験に自己概念が隠れている。ということです。
自己概念とは、自分自身をどのように感じ考えているかというもので、自分のイメージの集合体みたいなもの。やりがい、自分が大切にしていること、働く上で大事なこと、実現したいこと、強みの原点となるもの。
と、スーパーの理論をもとに私は理解しました。
この自己概念をどうやって見つけていくのかというと、カウンセリングの中で今までの経験を振り返り、その中に糸口を見つけていくんです。
1. 過去の経験を再現する(具体的に何があったか、周りからの反応など)
2. その経験を通して嬉しかった、怒ったなど感じたことを語る
3. なんでそのように感じたのか、何に感情が動いたのかを考える
4. 自己概念の糸口を探る
2、3で感情に注目するのが大きなポイントで、表面に出てきた感情の根底には、本当の気持ちや自分自身の欲求などが隠れています。また、自分の感情を自分の言葉で表現することで、その根底にある本当の気持ちに気づきやすくなるんです。そうすると、4の自己概念の糸口が見えてくるという流れです。
カウンセリングの中ではこのサイクルをグルグル回して、徐々に自己概念をクリアにしていきます。ここも、主体になるのはクライアントで、キャリアコンサルタントはしっかり話を聞きながら質問しながら、クライアントが内省するのを促していきます。
ここまでが、スクーリングの前半で学んだことでした。
スクーリング前半の感想
前途多難。一言で言うとまさにこの一言。人の話を聴くのって本当にとっても難しい。頭では自己一致してしっかり共感しようと思っていても、心の中では話に対して「なんで?」「もっとこうしたら?」「次はなんの質問しよう??」「沈黙きたらどうしようーー!」と頭の中でいろんな気持ちが湧き上がり、もう自己一致とは遠い状況でした。
自己一致して傾聴するスキルは習得できるのか?!と不安でいっぱいでした。
もう一つ。今までやってきたことは間違ってなかったんだな。ということ。やりたいこと探して自分の過去を振り返ってきた時間は間違ってなかったって思えたし、講義を聞きながら、納得できること深く理解できることが多いなと実感していました。
一方で、なんで私は自分のやりたいことを見つけるのにこんなに時間がかかったんだろう。もっと早くたどり着きたかった。という思いと、キャリアコンサルタントとしてスキルを習得したら、今まさに不安の渦中にいる人に寄り添ってあげられるのかなという期待と、いろんな思いが混在しながら前半の講義を終えました。
続く。