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カタール滞在記 (3) - イスラム教について

こちらのノートではカタールに滞在した約4年間で訪れた場所、感じたことについて書いていこうと思います。

今回はイスラム教についてです(ヘッダー写真は知多市HPより。姉妹都市のような関係にあるようです)。イスラム教といえば、お酒が飲めない、豚肉は食べられない等々いろいろと制限があることはご存じかと思います。実際カタールは厳格なイスラム教国であることもあり、豚肉を提供するレストランは"合法的には"ありません。また、お酒も外国人向けに高級ホテルのバー等ごく一部でのみ提供することが許されています(高い!ビール一杯1000円越えとか普通・・・)。日本の歓楽街でよくみられるように、酩酊して外を歩いて居ようものなら本気でタイーホされてしまいます。

何時でもどこでも好きなものを好きなだけ飲み食い出来る環境になれていると、これが結構つらいものです。海外に住んだ経験のある方はわかっていただけると思いますが、日本の飲食店のレベルの高さ、アルコールに対する寛容さが良くわかります。

じゃあ、豚肉は手に入らないのですか?気軽に晩酌できないのですか?というと必ずしもそうではありません。国内に"1軒"だけ、それらイスラム教にとって禁忌となるものを合法的に販売している店があります。ドーハ郊外の住宅地にひっそりと建っているのですが、そこで買い物をするには一定の収入があり、勤務している企業などから紹介状をしたためてもらい、事前に許可証を取得する必要があります。また、風紀を守るためか、ひと月当たりに購入できる上限も収入の一定割合までに制限されています。

カタールで働く外国人はだいたいこの許可証を取得しています。写真(Dohanewsより)のように、週末には外国人が大勢駆けつけて思い思いに買い物をしていきます。日本酒や焼酎も少量ながら販売しており、ビールであればアサヒスーパードライや黒ラベルがあったように記憶しています。

ところで、カタールは厳格なイスラム教国と冒頭で述べましたが、国民は一切お酒を飲まないのか?というと実はそうでもありません。飲まない人が大半ではあると思いますが、何度かホテルのバーでヘッダーにあるような民族衣装を着てビールで乾杯!とやっているのを見たことがあります。

ものの本によると、イスラム教の経典であるコーランにも、お酒で悪酔いすることは良くない、天国に行けば悪酔いせずにたくさんお酒が飲める、と書かれているそうです。このあたりは世間で一般的にもたれているイメージと違うと思います。

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