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カタール滞在記(2) - バナナアイランド

こちらのノートではカタールに滞在した約4年間で訪れた場所、感じたことについて書いていこうと思います。

カタールは、100年前は天然真珠を素潜りで採取し現金収入を得ていたわけですが、巨大油ガス田が数多く発見され、今日では国民一人当たりGDPでは世界一を誇る超裕福な国となりました。国民は税金、教育費、医療費は無料、土地も確か無料で国から借りることができ一定期間経過後は自分のものになる等の恩恵を受けています。また、カタールで外国企業が商売しようとすると、カタール資本51%を含む合弁会社を設立する必要があります。カタール国民を一定割合雇用することも求められます。従って国民の雇用は安定し、彼らの給与水準は見聞きした範囲だけでも驚くほど高いです。新卒でも年収千万~、新卒でなければ、だいたい気を使って役職をつけるので、年収数千万~でまともに実務はしない(普通あまりさせられない、出来ない。でも優秀な人もいます)。

こういう状況ですので、だいたいの国民がかなりのお金持ちです。街中には高級車、高級ブランドの入るデパート、高級ホテルがよく見られ、民族衣装を身にまとったカタール国民が満喫しています。今回の題目のバナナアイランドもそれを象徴するようなリゾートホテルの一つで、ドーハハマド国際空港の沖合にあります。実際にバナナのような形をしています(多分人工的に成型したんじゃないかと思いますがよくわかりません)。

前回ご紹介したコーニッシュ沿いに専用の船着き場があり、そこから高速船で30分ほどかけて入島します。島内はきれいに整備されており、快適に過ごす事ができます。

訪れるのはおおよそ7割カタール国民、残りがカタールに働きに来ている外国人という割合です。この施設の維持費はかなりのものだと思いますが、私が当時訪問した際に目にした限り、客数はかなり少ないように思えました。カタール国民は余暇を過ごすとしても、周りにムスリムの同胞がいる国内より伸び伸び羽を伸ばせる諸外国に出かけてしまうのかもしれません。これについてはまた別途説明したいと思います。

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