バイデン氏は「グリーン・ニューディール」を支持しない 〜米大統領選第1回討論会における気候変動政策パートについて〜
はじめに
9/29(日本時間の9/30)に米大統領選の第1回テレビ討論会が行われました。その全体の評価としては、「カオス」「史上最悪」など様々あるようですが、ここではエネルギー・環境政策に関わる部分のみ触れて解説しようと思います。
今回の討論会、世間でも高い注目を集めましたが、エネルギーアナリストとしても米大統領選の行方は無関心ではいられません。なぜなら、米大統領が誰になるのかによって、米国のエネルギー政策が大きく変わり、原油価格や国際情勢に大きな影響があると考えられるからです。
とはいえ、今回の討論会で設定されたテーマでエネルギーに関係する部分は「気候変動」のパートのみです。「エネルギー」自体がテーマとなるのは2回目以降になると思われます。
そこで、今回の討論会の気候変動のパートで私が注目した部分を解説します。
討論会の様子(同時通訳付き)はこちらで観ることができます。
また、実際の発言についてはこちらのtranscriptを参考にさせていただきました。
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