ジュラシックワールド最新作が面白かった2つの理由
私はスピルバーグ監督の『ジュラシックパーック』が大好きですが、その続編の『ジュラシックワールド』シリーズはあまり好きではありません。
でも恐竜が大好きで、夏といえば恐竜で、恐竜映画が公開されていたら観るしかない。
ということで最新作、『ジュラシックワールド:新たなる支配者』を観てきました。
(ジュラシックシリーズは『パーク』が3作、『ワールド』もこれが3作目です)
いや、面白かった。『ワールド』シリーズ3作の中では最高です。
3作をかけて成長させてきたシリーズの登場人物たちが、これまでで一番魅力的に動いていました。
集大成として『パーク』シリーズの旧作の主人公たちとの共演も、楽しかったです。
面白かった理由は2つ。
ひとつめは、期待値が低かったから。なんじゃそりゃですけれども、これは真実です。
期待値が低ければ、その高低差でより面白く感じる。
ふたつめは、想像していたストーリーと全く違ったから。
観客の期待通りの映画なんて面白くありません。
シリーズものならなおさら。
過去作の焼き直したり、単にスケールアップさせた映画なんて面白くない。
え、こんな話にしたの?という裏切りがうまく行った時に、シリーズものの続編は面白くなる。
僕にとって今作の裏切りはうまく行きました。
もちろん、裏切られ方には好みがあるので、これが気に入らないという方も多いでしょう。
(実際、レビューには酷評も多い)
でも僕は思うんです。
ジュラシックシリーズってこれで6作目。
もうできることはやり尽くしていると思います。
(スピルバーグ監督の2作目ですら、もうマンネリ感がありました)
多くの観客が期待した通りの映画を作ったとしたら、これ以上に面白くなくなったと思う。
それこそマンネリの極みです。
ひとつめとふたつめの合わせ技で、奇跡的に僕にとっては面白い映画体験になりました。