硬い棒でのチャンバラは最高の娯楽
中一次女と久々にチャンバラをした。父子のチャンバラは硬い棒を使う。よくあるウレタンのおもちゃじゃない。
やわらかめのでも硬質プラスチックのライトセーバーのおもちゃ。中くらいなら竹の棒。硬くて重いのになるとまっすぐな木の枝を使う。
これは親子だからできる遊びかもしれない。けれど、きっちり伝えれば小学校低学年の子どもからでも硬い棒でチャンバラができる。
できるというだけで、してくださいということではない。避けたい方はもちろんやらなければいい。
ただ、硬い棒でのチャンバラは柔らかい棒のチャンバラでは決して得られない学びがある。硬い棒と棒がぶつかり合った時に手に伝わる「カン!」という衝撃。
これを人の体に当てたら痛いし絶対に怪我をする。それが感覚でわかる。
柔らかいウレタン同士が当たってもそんな感覚はない。
そして重めの木の枝は腰が入っていないと振れない。腰が入っていないと自分が棒に振り回される。
軽いウレタンは腰も力も何にも入っていなくても片手でブンブン振り回せてしまう。
剣道などの武道なら、そういう感覚を学べるかもしれない。けれども少々ハードルが高い。それに比べればチャンバラ遊びをするハードルは低い。
親にとって一番心配なのは怪我だ。小学校低学年が大人の指導のもとで安全にチャンバラを楽しむ方法がある。それは殺陣をつけること。
簡単なものでいい。五合くらい剣を打ち合わせる方向を決めて、六合目にどっちが切られるかを決める。そんだけ。
ただし、子どもがふざけ出したり逆に本気で戦いだしたらきっちり叱って止めないといけないけれど。
でもあまり心配はない。硬い棒の感触を知った子はほとんどふざけたり本気で相手を切ったりしようとはしない。
で、パパと次女のチャンバラは次女が低学年の頃から断続的にやっていた。最初はしっかりと殺陣を決めて。徐々にアドリブが入ってきたけれど、パパはもちろん次女も怪我をするようは速度では棒を振らない。
高学年になって、次女はすっかり少年漫画好きのオタクになった。次女の頭には少年漫画やアニメの殺陣の動きが入ってる。パパは黒澤明とスターウォーズが大好きだ。スターウォーズの一部は次女と共有している。
脳内にフィクションヒーローの殺陣を描きながら父娘でアドリブで作る殺陣は最高の娯楽だ。ハタからはどう見えていようとも。