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遊園地で突然成長した長女

書くンジャーズ11月5週目のお題は【遊園地の思い出】

長女が小学2年生の初夏に生駒山上遊園に遊びに行った。
目的は当時長女がハマっていた、スイートプリキュアショーだ。
天気のいい日だった。

大阪と奈良の境の山上にある遊園地。
山上に登るケーブルカーで長女が言った。
「なんでだんだんあつくなるんやろ?そうか、やまにのぼってたいようにちかくなるからやな!」

かわいい小学2年生である。
そんな長女とプリキュアショーを満喫。
ついでにプリキュアのサイン付きのお高いバッグ的なものも買わされた。

帰り道に長女が「あれ乗ってみたい」と言った。それは水上遊具。
お椀みたいなものに乗り込んで、水鉄砲で的を狙いながら水上をぐるぐる回る。
一人乗りだ。

長女は元々こわがりで、それまであらゆる遊具やアトラクションに乗り込んだことがない。
1年生の時のUSJ でも、アトラクションにはひとつも入らなかった。
ずっとショーを見ていた。

それも僕の膝の上からおそるおそる。
そんな長女が遊園地の乗り物に一人で乗るという。
「大丈夫?」と聞くと大丈夫だと。

チケットをおじさんにわたして水上遊具に乗り込む長女を3歳の次女と見送った。
おそるおそる枠の外から見ていると、長女の乗ったお椀が流れてきた。
中の長女はまったく不安な様子も見せずに、嬉々として的を撃ち抜いている。

子どもは突然成長する。
場所は問わない。
大人には予測できない。

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