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髪型と比率の話[後編]、少しの小話も

さて、今回は前回のnoteでも書いた、比率の続きの話です。

黄金比  1:1.618・・・
白銀比  1:1.414・・・

欧米では黄金比、日本では白銀比と綴りましたが、これはヘアスタイルに落とし込んで見てみると、黄金比だと大人っぽくなり、白銀比だとかわいい印象を与えます。

例えばこのヘアスタイル。

丸みのある方ショートボブで、前髪があり、かわいい印象です。

ではこのかわいい印象はどこからくるものなのか?


それはトップからの丸みの位置までの長さと、襟足までの長さが1:1.4になっています。このことにより丸みの位置が低めにあるバランスだと丸さが強調されてかわいい印象を与えます。

これが1:1.6だとより縦長になり、スッキリした大人めな印象です。

また、前髪の後れ毛の位置から後ろの丸みの位置までの長さと、トップから襟足までの長さが、1:1.4になっており、奥行きと高さの比率が白銀比に類似しています。

このようにヘアのバランスを作る上では、その方のお顔立ちや、なりたいイメージなどさまざまな条件を加味しながらヘアデザインを組み立てていきます。

一概にこのバランスが全てではありませんが、この可愛らしいか大人っぽいかの年齢軸は意外と年齢問わず応用できる考えかと思います。

意外とヘアはさまざまな要素を取り入れながらその人、その人にあったバランスが顔とヘアのフィット感を生み出します。


日本人はとかく長さを思いっきり変えてみたり、パーマかけたり、カラーを楽しんだりとファッション感覚的要素が少しづつ出てきました。

そしてその表現は日本独特の[かわいい]という文化を作り、いかにかわいいかどうかが主軸にあります。


ですが、欧米では日本とは真逆で、いかに大人っぽく見せれるかどうかが大切で、いろんなヘアデザインを楽しむことより、自分が1番大人っぽく色気のあるヘア、この一点にのみ集中して模索し、あとはマイナーチェンジを繰り返しながらその時の気分を加味する程度だそです。


文化こそ違えども、この美に対する女性の意識を汲み取り、表現者としての飽くなき追求や研鑽を積んでいきたいと思います。

#美容師 #応用 #スキル転換 #多動

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