![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/160500667/rectangle_large_type_2_034fdacc13c69e98846664f0f1b4913a.jpeg?width=1200)
進化するKANSOの土と木の建築
最初に行ったステップは、自然素材を無駄なく使ったローテクのソリューション:
地産の自然素材の多面的な性能を活かしてローテクのシンプルな建物をつくることでした。通常だったら燃料になりかねない低質木材も建材として活用しました。2年半が経ちましたが、緩やかな温度・湿度変化のもと、冷房も暖房はほとんど使わずに、人間的に快適に、夏も冬もやり過ごすことができました。https://note.com/noriaki_ikeda/n/n8982784714fe
次に考えたステップは、アップサイクリング:
解体された建物の(通常だったら焼却処分される)廃材をアップサイクル利用することでした。これで壁パネルをつくりました。また、現在、廃棄が進んでいる蓄熱暖房機のレンガを床材として再利用することも考えました。https://note.com/noriaki_ikeda/n/n7772c9451aa1
さらなるステップは、気候キラーのセメント(=コンクリートの接合材)の使用を大幅に削減:
土と木の建物ですが、分厚いコンクリートのベタ基礎の上に建てられたものでした。これを環境負荷が少ない別のもので代替できないか? 日本の伝統建築にある「石場建て」は有望な選択肢ですが、「限界耐力計算」に手間暇とコストがかかります。それを解消することを考えて、「ポイント基礎」のアイデアが生まれました。セメントの使用量を大幅に減らせます。他方では、「石場建て」の建物と同様に、基礎と土・木の壁が、地震に対する「ねばり」と「しなやかさ」を発揮します。
この3つのステップを経たKANSOの建物が現在、秋田県の田沢湖町で建設中です。地産の木と土、冷暖房ほぼ必要なし、アップサイクルとリユース、ポイント基礎により、LCA(ライフサイクルアセスメント)は、通常の建物の3分の1、という凄い結果が出ました。
2024年11月16日、現地とオンラインでセミナーを開催します。
https://kanso-hashigotaka.peatix.com/view
過去2年のKANSOの進化のステップを、現地で生体験、もしくはオンライン視聴で擬似体験してみませんか?