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【第2回】ビジョンは必要?

ビジョンをまず作りなさい。
起業を志すとよく言われますよね。
しかし、ビジョンがないから起業できない。
では、前に進みません。
私も創業から何年もずっとビジョンがないまま経営をしてきました。
結果、従業員が定着しない。
仕事にやりがいがもてない。
今でこそ、自分のやりたいことが明確になり、
それに対して突き進んでいますが、初めから順風満帆ではありませんでした。
このブログを読んでる皆さんはいかがでしょうか?


ビジョンの定義を明確にする

あなたは、自分の事業で何を成し遂げたいですか?
明確に答えられないあなた。大丈夫です。
ほとんどの起業家が最初から大きなビジョンを持ち合わせているわけではありません。
ただ、ビジョン、ミッションの定義は、最初からおさえておいてよいかもしれません。
分かりやすく説明するために、少し例え話をしましょうか。
現在放送されている大河ドラマ「光る君へ」から。
私は、毎週楽しみに観ています。
起業の準備をしているあなたにとっても非常に多くの学びがあると思いますので、ぜひ興味を持った人はチェックしてみてください。
「光る君へ」は藤原道長と紫式部を中心に平安時代の栄華を極める藤原氏の栄枯について描かれています。
藤原道長と紫式部はお互い惹かれ合いますが、身分の差により関係を引き裂かれてしまいます。また、当時の女性の身分の低さなどの描写も多く描かれています。
そんな紫式部は、「民の声が反映される政(まつりごと)」を夢見ます。そして、「身分が低いものでも登用される科挙制度導入」を天皇に直訴する場面があります。
まさに、紫式部のビジョンは「民の声が反映される政、世の中を作ること」、そのためにまずすべきミッションは「科挙制度の導入」です。

ちなみに、
ビジョン・・あなたが実現したい世界
ミッション・・ビジョンを実現するためにやらねばならないこと(使命)
と私は定義しています。

パーパスからはじまる

皆さんはゴールデンサークル理論をご存知ですか?
サイモン・シネックの「Whyから始めよ!」という書籍で提唱されています。
ざっくりいうと、説明をWhy?(なぜ)から始めると、商品・サービスに込めた信念や意義が伝わりやすく、相手の感情に直接働きかけることができるというものです。
さきほど、ビジョン、ミッションは最初からなくても良いと言いましたが、ビジネスをスケールさせるためには必要だと私は考えています。
お金儲けだけでは、そこまでモチベーション維持できないですよね。実際、スケールしている企業のほとんどがビジョン、ミッションを公言しています。
その、ビジョン、ミッションを確立するうえで、大切な考え方として、パーパス(存在意義)があります。
パーパスとは、「なぜ、我々が存在しているのか?」という存在理由です。
さきほどのゴールデンサークル理論につながります。
ちなみに、紫式部のパーパスは「すべての人が公正に評価され、才能が花開く社会の実現」といったところでしょうか。
あなたは、なぜ起業するのでしょうか?

飲食店のパーパス例

もしあなたが、飲食店で起業しようとしているなら、と仮定して話を進めてみます。
飲食店で考えられるパーパス例を挙げてみました。

  1. 「お客様に最高の食体験を提供する」

    • おいしい料理と温かいサービスで、訪れる全ての方に特別な時間を提供します。

  2. 「地域の食文化を守り、発展させる」

    • 地元の食材や伝統的な料理を大切にし、新しい世代に伝えていきます。

  3. 「持続可能な食の未来を創造する」

    • 環境に配慮した食材選びと、廃棄物の削減を実現し、未来のために行動します。

  4. 「健康と美味しさの両立を追求する」

    • 栄養バランスを考えた料理を提供し、お客様の健康をサポートします。

  5. 「コミュニティのハブとなる」

    • 地域の人々が集まり、交流を深める場を提供します。

  6. 「感動を提供する」

    • 食事を通じて、お客様に感動と喜びを届けることを目指します。

  7. 「グローバルな味を楽しめる場所」

    • 世界各国の料理を提供し、多様な食文化を紹介します。

  8. 「働く人々にとっての誇りある職場を作る」

    • 従業員が誇りを持って働ける環境を整え、成長を支援します。

  9. 「食を通じて幸福を広げる」

    • 美味しい料理と心温まるサービスで、お客様の笑顔を増やします。

  10. 「革新と伝統の融合を追求する」

    • 伝統的な料理に現代的なアレンジを加え、新しい食の楽しみ方を提案します。

実は、これらのパーパスはChatGPTの回答です。
生成AIなどを活用して、発想を広げるのもよいと思います。
ちなみに私のビジョンは、「世界平和」です。
私は、さだまさしさんが好きなのですが、さださんは1987年から2006年まで20年間、8月6日に長崎でチャリティコンサートを続けました。
長崎出身のさださんにとって、原爆・戦争というものが小さなころから身近なものだったことが大きかったようです。
さださんの使命は「歌を歌い続けること」です。
なぜか?
平和でなくなったとき最初に音楽が奪われる」からです。
東日本大震災のときは、自粛を盾にコンサートができなくなりました。
コロナ渦においては、「不要不急」に括られました。
戦時下では、言わずもがなです。
チャリティコンサートに来ていた親子の会話。
「平和ってなに?」と聞く子供に、
平和はね、こうやってみんな肩を並べて一緒に歌を聞くことだよ
と、お母さんが答えていた。
それを聞いたさださんは、感銘を受けて、
「伝わる人に伝わっている。やってきてよかった。」と思ったそうです。
当たり前と思っている日常は、当たり前ではない。
実は、奇跡が続いているということ。
みんなの思う平和はどんなでしょうか?
でも、みんなの思う平和が続く世の中であってほしい。
そう思っています。
だからビジョンは、「世界平和」。
ちなみに私のパーパスは、「一人ひとりが光り輝く社会の実現
ミッションは、「世界一のめぐり逢いの演出家」になることです。

まとめ

なぜ自分は起業するのか?
なぜ自分はそれがやりたいのか?
やらねばならないのか?
挑戦を恐れず、一歩一歩前進していきましょう。

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