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わたしという海を泳ぐ

“わたし”と“ワタシ”、そして“私”

わたしの「中」には2人のジブンがいることに、気づいた。

それに気づいたとき、やっと自分が精神分裂を起こしていたことに気付いた。
鬱の原因がここにあった。
精神科のカウンセリングの入口だった。

カウンセリングの主な課題は
この2人を統合させることだったと思う。

紛れもなく、どちらも本当の私である。
問題は、この2人を右往左往してすっかり目を回して
本来のジブンを見失っている「3人目の私」がいることだったのだ。
この3人目の私が、もう参ったをしたことで発症したのが、鬱症状。

つまり、実質は私が3人いた。
3人目の私は、事実上のジブンの操縦者になる。
それなのに、操縦席にこのヒトがいない現状だった。

何をしていたかと言うと、
操縦席にひとりを座らせてあげたり
もうひとりを座らせてあげたりして
必死にこの2人をご機嫌とりしていた。

2人を統合させるのは、この3人目の私となる。
わたしとワタシを仲直りさせて“蝶々結び”させることが
3人目の私の壮大な乗り越えるべき課題となった。

ちなみに、外側に見えているのは3人目の私。
1人目と、2人目は、内側といいつつも
カラダの外部にその存在を感じられている。
またその特性は、性格として都度都度表面に現れてきている。
でも2人を仕切るのは、全体のジブンを「運営」するのは
3人目のヒトなのだ。


①左肩斜め上にいるヒト

ひとりは、「絶対わたしを許さない、認めないヒト」
その人は、いつも叱責している。
あるいは、罵っている。
基本威圧的、脅迫的
「お前なんて~だ!」「早くしろ!」「何してる!」
と言っている。

★性格として外側に現れる(精神的影響)
・自分に激しく厳しい。
・ねばならない人間、べき人間
・潔癖
・人生観に正解不正解を求める
・常に自分へも他人へもジャッジ体質

★このひとによる身体的影響
・2度ばかし、難聴をやっちゃっている。それが、なんと右耳。
 今でも精神的に調子悪いときは、右耳が不調。
・更に頭痛も右側。

②お腹左脇にいるヒト

もう一人は、泣いていて動けないヒト。
その人は、おなかにしがみついて
しくしく泣いていて、いつもびくびくしている。
基本悲観的で否定的、「わたしなんて~」と言っている。

★性格として外に現れる(精神的影響)
・不安症
・怖がり
・自信がない
・無価値感「わたしは無価値である。無意味である。」
・無力感「どうせ私なんてなにもできない」
・自己卑下「どうせわたしなんてなにやっても意味ない」

★このひとによる身体的影響
・うなだれ背中が丸くなる。
・胸を開けない。
・呼吸が浅い。

③①と②で右往左往して困り果てているヒト

①と②を内包するこのひとが、実質的なわたしという人間の操縦者。
外から認識される、ガワの自分。

★表面化した人間性
・いいヒトの振りをする
・人のご機嫌取りが得意
・聞き分けがいい
・お利巧
・いつも「笑っている」


43年間、こうして多数いるジブンを生きてきた。
まるで、ジブンと言う海で溺れていた。

多数いるジブンはもともとあった感覚だけれど
倒れた後、精神科クリニックへ通院しながら
ここまで解像度を上げてきた。

改めてこうして文章に書き出してみて
「辛かったね、よく生き延びたね」と
ジブンを褒めてあげたくなる。
ここが、わたしにとっての鬱解析肝となるポイント。
これを分解、解析していくうちに
ラスボスに辿り着くことが出来て、先が開けた。
今は本当に苦しかった原因に向き合い
ジブンを知って、ジブンをゆるせるようになれてきている。
その救われた感は、どでかい。

これからのわたしは
このジブンと言う海をうまく泳ぎこなすことが目標だ。

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わたしのこの記録は
万人に通じる処方箋に成り得るんじゃないかと思った。

ジブンにとってはずっと起きていたことで
特に言語化しようともせず育ってきた。
きっと誰もが内面で起きていることは
みんなそうなんだろうと不思議にも思ってない事象って
あるモノなんじゃないかな。

けれど、あるときふと口にしてみたら
「なにそれ、こっちから聴こえて来るって何???」
とひどく驚かれた。

みんな、なんとかかんとか
ジブンを誤魔化しながら
鬱を回避しながら生きている。

鬱は悪いモノなのだろうか。
果たして、健康とは何なんだろうか。
わたしは本当の自分を迎えに行けて本当に良かった。
初めて自分を大切に想ったし
けなげでかわいいと想えた。
抱きしめられた。
それは鬱になったからこそ。

どうか鬱な自分を抱きしめられる人が増えてほしい。
そんな優しさが溢れる社会に育ってほしい。

そんな願いを込めて、記録を続ける。

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