2020年に見た夢の記録/後半

17 Nov.:アンプにケーブルを繋げない

今朝の私はクラフトヴェルクの若い頃とおぼしき、4人組のエレクトリック系バンドのメンバーだった。でも何故か全員エレクトリック・アコースティックギターを持って演奏。これから本番という時に、自分のギターにケーブルがない!
バックステージにケーブルは沢山あるのに、何故か片方がミニジャックだったり、RCAプラグだったりしてアンプに繋げない。
解決しないうちに、極めて使いにくいトイレで難儀する夢に移行。
このトイレの夢が不思議なのは、床が水びたしであることが多いのだ最近。常にどこからか水が流れている。過去に一番すごかったのは、トイレ全体が水没。

16 Nov.屋台のジミー・ペイジ

イベント会場で、若い、しかも直毛で暗褐色のカツラくさい髪のジミー・ペイジが屋台を出して、何か食べ物を作って売っていた。でも一つ35ユーロもする。一緒にいた知っているのに誰だか解らない友人は、ネームバリュー価格だろうという。
私はロックダウン中なのにビールが飲める店で何か買う。その夢の世界では、ビールを出す店は滅多になかった。
しばらくすると、ジミー・ペイジがBattle of Evermoreをステージで弾き始める。白いシャツに黒ズボン、濃緑のベストを着ている。誰かステージに上がって歌ってと呼びかけるが、誰も応じない。ペイジはその後黙々とマンドリンを弾き続ける。


29 Aug.:何かが海の向こうから

 大きな湖。誰かが琵琶湖だと言っていた。その湖畔の空き地に、人が大勢並んでいる。日本人が多くを占める含む東アジア人が大部分だが、東南アジア人、コーカソイドやネグロイドも、ほんの僅かだが混じっている。知っている人は一人もいない。列の横には同じような民族構成で、一塊になった集団が立っている。
 私はスマホと最近購入したばかりのコンパクトカメラを持っている。
 やがて日本語のアナウンスがあり、10数名の名前が呼ばれ、それらの者達は、集団を出て、列を作る様に指示される。
 選別されて、何かされるのではないかと不安になる。
 暫くしてまたアナウンスがあり、列は岸辺に移動して次の指示を待てと言われる。
 やがて、後から出来た列の先頭から順に水に入れとの指示。
 季節は夏ではないし、この冷たそうな水に入るのは嫌だなと思う。
 しかし、水に入った人々は口々に、水が温泉の様に温かい、と言う。
 よく見ると湖水は完全に透き通っていて、湖底に水草が揺らめいているのが見える。これは写真に撮らねばと思いカメラを向けるが、シャッターを切ろうとする度、誰かが横切り、中々撮れない。
 自分が水に入る時、カメラとスマホをどうしようかと心配になる。すると自分がスポーツタオルを持っている事に気付き、これで包んで置いておけば良いのだな、と思ったところで場面が転換する。

場面転換後。

 湖ではなく、海を見ている。胸くらいの高さしかない、コンクリートの防波堤の手前で、大勢人が立って水平線の向こうから何か来るのを待っている。
 数人の女性が、母が弟を出産した、当時世田谷区にあった産科医院の話をしている。
 おやと思い、私、その医院知ってますよと話に加わる。
 私は彼女たちを知らなかったが向こうは知っている様子で、私を「ウブさん」と呼ぶ。
 海の向こうからやってくる何かを、写真に収めようとするが、シーン選択画面で、画面が横滑りして、撮影済みの写真が表示されたりしてシーンが選べず、イライラする。
 この夢は海の向こうから来る「何か」以外は全て現実のメタファーで、元が簡単に判るので、夢としては面白くない。

26 July.:なぜそんな場所にトイレが

 衆人環境の中、トイレで用を足す夢というのは、誰もが観た事があると思うが、今朝のは少々手が込んでいた。
 この夢は、最近見た、およそトイレの便器らしからぬ、水が張られた長方形の便器で排便していると、いつの間にかそこがフェリーもしくは遊覧船の(ムスリムが沢山いたからイスタンブールだろう)の客席だったり、古い建物の、生活感のある広い一室の便器に腰掛けて排便中に、その部屋の住民らしきアフリカ人女性2名と、その子供達が帰ってきて焦るが、彼らは私の事を気にも留めないと言う、2つの夢の続編に当たる。どちらも排便後の処理に困る夢だった。
 さて今回は。
スウェーデンからシンセのサウンドデザインの依頼が来て、依頼主と電話で話をする。彼は本題に入る前、自分の妻に挨拶しないかと言う(夫婦で経営している会社らしい)。彼女が電話口に出るのを待っていると、彼らの娘がドアを開けて、私の目の前に現れる。いつの間にか、依頼主の家に来ているようだ。廊下に出ると、依頼主が別の部屋から出てくる。彼は、自分がトイレに行っている間、妻と話をして貰おうと思った、と言う。すると私が便意を催し、トイレを貸して欲しいと言うと、自分が出て来たトイレと反対側のドアを指さし、そこを使ってくれという。
 ドアを開けると、もう一つ、ノブのない下が広く開いた木の扉があり、子供はその下をくぐって出入りしているが、私が腰を屈めても通り抜けられない。良く見ると片側に蝶番があり、押せば開く事に気付く。
 扉を押すと部屋の真ん中にぽつんと、白い便器が置いてあり、そこに腰掛ける。見回すと、戸棚に機材が並んでいて、机の上にはコンピューター、真後ろにはベッドもある。壁には大きな換気装置があり、吸気音がする。ここは依頼主の書斎も兼ねているらしい。

 気がつくと依頼主がデスクに座っている。彼の妻も入ってくる。私が便器に腰掛けている事に気付いている様子もない。
 その時、最近見た衆人環境でのトイレの夢を思い出し。ああ、あの夢はこれの予知夢だったのかと納得する。
 彼らは全く私が排便しているのを気にする様子もないが、私は気まずくて途中で排便が止まってしまう。切れが悪く、これは後でシャワーを借りないと、ここにあるトイレットペーパーの量では後処理に困る、と思ったところで覚醒。

20 July :ストリングスに最適なキーとは?

オーケストラの編成やストリングセクションに最適なキー、ヴィオラの扱い方などについて誰かと議論する夢を見てしまった。私は高域でヴァイオリンをキーキー鳴らすのが好きでは無い発言していた。弦と木管だけの作品を創ってみたい、等も。
この夢は、私が作曲した怪獣映画の音楽を、指揮者が一部低音部のキーを上げてしまい、上に乗っているメロと合わない、なんでキーを変えたのか問うたら、オリジナルでは音の張りが出ないからと言う。じゃあ明日の録音までにメロを直すよと言うところから始まった、その場所がおでんの屋台(かなり大きな)。
そしてスコアを書き始めるのだが(既に屋台ではない場所)、書き損じばかり。じゃあもうスコアの手書きはやめてソフトで創ってプリントアウトだってところで目が覚めた。話の内容は一貫していたが、場所がコロコロ変化した。屋台から始まって、暖炉のある応接室だったり、客のいないコンサートホールだったり。

19 July:跳弾狙撃

凄腕の諜報部員(MI6らしいが、よく判らない)にスナイパーに背後から狙われているよと教えたら、彼は狙撃手の死角になる様に拳銃を構え、近くの鉄柱に向けて発砲。3クッションの跳弾で背後の狙撃手を倒そうとしたのだが、何故か弾はほぼ一周して、近くに停めてあった乗用車の後部窓に命中。彼はこの辺りの建築物の全ての位置と材質を把握しているので、鉄柱のどれかが設計使用と異なる材質の粗悪品に違いないという。

10 July:鮨屋と、多分宇宙人の女性

 ロの字型の長い白木のカウンターテーブル。職人がいるカウンターはその向こうに見える。

 教養ありそうなスーツ姿の初老の紳士が左に。

 先に刺身などのつまみを食べて飲み、鮨で締めるのでは鮨専門店の意味がない。鮨をつまみに酒を飲み、口変わりに刺身やその他のつまみを挟むのが正しいという話で意気投合する。その後も食べ物の話が続く。すると向かい側に和服姿の筒井康隆氏がいて、来月から自分が司会を務める教養バラエティ番組にレギュラーで出て、食べ物の話をしてくれ、と言われる。でも私フランス在住ですよと言うと、それはまあ、どうにかなるだろう、ディレクターに話しておく。筒井さんが言う。筒井さんの右隣と私の右隣に新たに一人ずつやってきて着席し、雑談が始まりお互い自己紹介すると、彼らは皆オーディオの研究家など、私の仕事に大いに関わりのある職種の人達で、名刺交換が始まるが私は名刺を持たない、まあ、メアドを貰ってすぐに返信すればいいか、と思ったところで場面が変わる。

 大きなベッドに、未知の女性と寝そべって、およそベッド上でするのに相応しくない、ややこしい話をしている。その女性は顔は大人で年齢不詳だが、体型だけがやけに子供っぽく、女性っぽくないどころか、人間としても少々不自然。宇宙人かも知れない。

 朝からお互い何も食べていないから食事に行こうとなり、着替えのためにそれぞれ自室に戻る。

シェアハウスのような場所に住んでいて(高層ビルディングのとある階)、管理者は中学時代の同級生っぽい。自分の衣装が見つからず、右往左往している間に、件の女性がいない。管理者に尋ねると、もう昼食には間に合わないので仕事に行く。あとでディナーに行こうと伝言があった、と言われる。

 どうもここは、フランクフルトらしく、出展する楽器もないのに、私は出展者としてMusikMesseにいる。

 さっき鮨屋で知り合った人のブースを見学に行き、会場を出ると、そこはかつても夢で見たヨーロッパの何処かの街。見えている空は本物ではなく、ドーム天井に書かれた夜空のよう。

そこへ、古い友人の一人が現れ、魚の美味い店があって、そこを予約したから行こうと言われて、ついて行く。

 店は日本の海辺にある様な、畳の大広間に長い低いテーブルが筋状にか置かれている作り。壁に貼られたメニューから好きなものを選んで注文する。ドイツなのに、こんなに新鮮な魚介類が豊富なのは凄い、と感心する。鮨も美味い。日本食店が遙かに多いフランスでもこんなに新鮮で美味い魚介を出す店はないよと皆に伝える。

テーブルには筒井氏を除く、それまでに登場したほぼ全員が揃っている。

驚いたことにテーブルには灰皿がある。

 こんな所まで日本なんだと驚きつつ、自分の指には葉巻が挟まっていて、ちょっと苦労をして点火する。

 刺身と葉巻は合わないのにと思いながら。

 仲居が注文を取りに来たので、私はナマコを注文する。他にもシロウオや、日本でしか見ないようなネタが大量に書かれている。

新鮮な魚介が余程恋しいんだな。




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