この秋にどうしてもしたいこと
わたしの好きな作家さんのひとりに
上田三四二(うえだみよじ)さんがいる
その方が川端康成賞をとった「祝婚」の
書き出しを紹介しよう
これは、著者が直腸がんの手術をうけたあと、
久しぶりに奥様と一緒に
従弟の娘さんの結婚式に出席するため
東京から京都へ新幹線で旅をするときの冒頭の文章だ
医者でもあり、歌人でもある著者の文章は
無駄がなく、東京を知らないわたしにも
その光景が目に浮かぶほどの素晴らしい
著者とは全く違う理由だが、
わたしたち夫婦はコロナウイルスのせいで
もう5年以上旅行というものはしていない
高血圧の薬をもらうだけでも
いちいち、県外に行ってないか?
県外の人と会ってないかと聞かれるのだから
高齢者は遠くへは行くな!
と言われているのと同じようなものだ
この春から徐々にコロナに関する規制が緩和され、
ようやくわたしたちも旅に行けるようになった
しかし、夏の暑さと冬の寒さと雨を避けるとなると
10月11月と4月5月くらいしか遠出はできない
夫が7月末で定年退職して
「お互い40年間ごくろうさまでしたこれからもしばらくお願いします」
の旅をする予定だ。京都・大阪1泊2日の旅である
そして文章はこう続く
川端康成賞は
その年にはっぴょうされた短編小説の中で
最高傑作短編に送られるものだ
純文学作家の中でも最高の賞だとわたしは思っている
小説を書きたい人には
ぜひ手に取っていただきたい一冊です。1とⅡと2冊ある
こういう文章が書きたいと思いやってきましたが、
どうにも才能が遠く及ばない
語彙も、描写力も格式も違う
若い時に読んだものだが
今回の旅にはこの本をもってゆきたいと思っている
この文章は
著者がわたしの年より若い時に書いたのだということがショックだが、
それはそうとして仕方のないことである。
旅というのは
まず計画を立てるときから楽しいものだ
長く運転をするのも疲れる年齢になったので
わたしたちも今回は列車の旅に決めた
ホテルを予約する
切符を買いに駅に行く
バックに着替えや化粧品を詰める
必要な薬を用意する(高齢者限定)
持っていきたい本を考える
スマホの充電器は忘れていないか
それでもいつも何かは忘れてコンビニのお世話になる
1日目は何度行ったか分からないほど好きな三十三間堂に行きたい
午後からは京都競馬場に場所を変え
押し馬の応援をする
今年のわたしの押し馬はリバティーアイランド
牝馬3冠なるか!リバティーのパドックが上手く撮れたらいいな
優勝の化粧布の掛けられた写真が撮れればなお良い。
2日目は娘や孫と一緒に動物園に行くことになっている
動物園は何十年ぶりだろう
わたしは本当は今治にはない猫カフェに行きたいのだが
それはひとまず抑えよう
その日まで
どうかコロナにもインフルエンザにもかかりませんように
と嫌だったワクチンも打った
あとは15日を待つばかりだ
どうか晴天に恵まれることを祈るばかりだ
これこそ普段の行いであろうと心得ている
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