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第2回:経営者にとって一番大事なお金の表は?

貸借対照表はなぜ嫌われるのか

「貸借対照表」と聞くと、
どこかへ行ってしまいたくなる経営者の方、
お気持ちすごく分かります。

「損益計算書」は売上とか利益とかが載っていて
経営者の方が普段考えていることが
書いているので、馴染みがあるかと思います。

しかし、
「貸借対照表」は、資産・負債・資本???

売掛金、貸付金、買掛金、未払金・・・
だんだん眠たくなってきますよね。

「専門用語」のデパートみたいな表なんです 笑

で、特に数字アレルギーを助長しているのが、
一番の味方である
税理士先生の可能性があります。

(大きく補足しておきたいのが、
 税理士先生は会計・税務の
 プロフェッショナルであり、
 1円単位でミスが許されない厳しい世界です。

 私も決算の処理をすることがあるので、
 すごく大変な世界というのを
 実感していますし、尊敬もしています。)

専門用語の表を専門用語で話すと・・

税理士先生に関わっていれば
年に最低でも1回は
面談する機会があると思います。

その中で、こう説明されるわけです。

(税理士先生)
「社長、今年は利益が出ていて良かったですね。
 売上も急に拡大しましたね。
 しかし、お金は売掛金が増えて、
 在庫も増えているので、大きく減っています。

 来期も頑張ってくださいね。」

(経営者の内心)
(頑張れと言われても、
 お金が減っていて困っているんだけど・・・。
 なんで利益が出ているのに、
 その分のお金は残っていないのか
 専門用語で説明されても意味が分からない。)

(経営者の返事)
「で、結局どうしたらいいの?」

(税理士先生)
「・・・。」

よく色々な税理士先生の話、
経営者の方の話を聞くのですが、

割とこういう会話になることが多い
と聞いています。

過去の説明は専門用語で話をされて、
未来については特に説明してくれない。

本当に聞きたいのは、未来のことなのに、、、

損益計算書は野球やサッカー、
貸借対照表はボクシング

一番知りたいお金のことなのに、
よく分からないんじゃ拍子抜けしますよね。

私がスポーツが好きで常々思っているのが、
損益計算書は野球やサッカー、
貸借対照表はボクシング
と似ているなと思っています。

なぜか。

例えば、野球やサッカー

野球は9回まで
サッカーは45分×2回(前半・後半)
基本的に最後までします。
途中に買っていようが負けていようが
必ず最後までチャンスはあります。
(※野球は雨などで途中で勝敗が
  決まることはあります。)

しかしボクシングの場合はどうでしょう。
8ラウンド(3分間戦って、インターバル1分)
戦って勝敗をつける場合

最後まで戦うことも
もちろんあると思うのですが、

開始30秒で勝敗が決することもありますよね。

会社で言い換えると、
会社は損益がいくらマイナスになろうが、
倒産はしません。

極論、9期連続マイナスであっても
10期目に大きくプラスで
トータルでプラスであれば

良かったりします。

しかし、お金はそうはいきません。
1期目でも2期目でも
お金がなくなったら即、倒産です。

そんな大事なお金のことが載っているのが
「貸借対照表」という表です。

これが読めないと、
会社がピンチになる可能性があります。

貸借対照表を見れるようになる良いこと3選

この難関不落の表ですが、
見れるようになると
良いことがたくさんあります。

それは、

①お金の動きと関連付けて
 経営を見ることができる

 損益計算書では見えないお金の動きが
 見えるので、経営課題を多角的に検討できる。

②新たな投資計画を立てる際の目安を持てる

 投資計画を立てた場合、
 損益がどう動いて、お金がどう動くかの
 試算ができるので目安を持ちやすい。

③無理な投資や意思決定をしなくなる

 なんとなく利益が出ているからと
 投資すると、後々、お金の面で
 苦労することがあります。

 貸借対照表を見ることでリスクヘッジができ、
 無茶な投資の意思決定を排除できる
 可能性がある。

他メリット多数あります。
(今回は割愛させていただきます。)

結論、貸借対照表は
中小企業経営者にとって必須です。

長々と話してきましたが、
結論、貸借対照表は
中小企業が生き残るのにマストな表です。

この表を見ずに経営するということは
大海原にコンパスも持たずに
航海することと同じです。

また、飛行機のコックピットで
目隠しして操縦するのにも
似ているかもしれません。

せっかく高いお金を払ってできる決算書
ですので、うまく活用して、
経営に活かしたいものです。

弊社では、1年後の貸借対照表を作るなど
社長が知りたい「この先どうしたらいいの?」
のヒントを社長と一緒に考える
クオリティタイムを提供します。

一度、立ち止まって
自社の未来について考えませんか?

本日は、以上です。
長々と書きましたが、
2023年もあと1ヶ月です。

寒い日が続きますが、
健康には気をつけて日々お過ごしくださいね。

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