「投資詐欺」や「バブル」に巻き込まれないための基礎知識
皆さん、こんにちは。
マーケットが活況になったり、マネーがジャブジャブになった現在のような状況でよく話が出てくるのが「詐欺まがい」の投資話です。
私もこのようなライフスタイルのため、いろいろな投資話を耳にする機会があります。秒殺でこれは「詐欺でしょ」と思うモノからものすごく良くロジックが整理され、ストーリーもよく出来ているモノまで幅広いです。
ただ、幸運にも現時点では詐欺まがいのお話に引っかかったことはありません(ギリギリ危ないのはありましたがw)。というわけで今回はその経験から見出した「真贋を見極める基本知識」についてご参考になればと思っています。
怪しい投資話でよく見かける3つのお約束
いくつか題材はあるのですが、わかりやすい題材として私に持ち込まれた「スリランカの太陽光投資」についてお話します。聞くだけでなんか怪しい感じが(笑)。こちらを題材に怪しい投資話のイメージを膨らませて頂き、もし遭遇した場合はうまく回避して頂ければ幸いです。
「太陽光投資」自体は、私自身も日本では保有ビルの屋上にパネルを設置しており、そちらでの売電による収入が毎月それなりの額計上されている大変ありがたい投資です。
お話を持ってきた方は「知り合いの知り合いの知り合い」≒赤の他人(笑)という感じの方でした。この投資話を題材に怪しい話の「3つのお約束」についてお話ししていきたいと思っています。
1つめのお約束は「知っているけど詳しくない場所柄」での投資話です。例えば、「スリランカ」という土地はどこにあるかはわかるけれど(インドの横)その国の情勢に詳しい方は少ないかと思います。また実際に足を運んで現地を見に行くかというほど近くもないという微妙な土地の話が多いです。
このような土地ですと何となく場所はわかるので話は聞くけど、真贋を見分けられるほどこちらに知識がないというのがポイントですね。「ふーん」という感じで話は聞いていますが、イマイチ「ピンと来ていない」感じで相手ペースで会話が進んでいきます。
2つめは「偉い方たちと一緒に取った写真をアピール」です。話が進んで核心に近づいていくと出てくるのがこの「偉い人との写真」です。実際このスリランカ投資も現地の「なんとか大臣」との写真をいくつか見せて頂いたのですが、正直誰だかわかりません(笑)。G7主要国の大臣とかならともかく、スリランカのなんとか大臣と言われても、近所のカレー店のインド人オーナーと識別は不可能ですw。
3つめは「わけのわからない証明書と契約書」です。この場合はその投資の認可?みたいな書類を現地語で見せられました(笑)。そして「この書類があるのでアナタだけお得です」的なことを言われます。英語であればまだ良いのですが、さすがに現地語は意味不明ですw。そんな書類をドヤ顔で見せられますので、正直対応に困ります。
私としてはいくつか疑問点を質問させて頂き、持ち帰ってご回答頂けることになっていましたが、その後この件は音信不通になっておりますw。この3つはスリランカの投資話以外でも結構出てきますので、一つでも当てはまったら皆さんお気を付けくださいませ(笑)。
バブルかどうかの見極め方法は?
上記の詐欺まがいの投資話はまだ見極め方法があるのですが、バブルかどうかはなかなか難しいです。金融業界の偉い方でも難しいですしね。
ただ、私としてはひとつ見極め方法?予防方法?のようなものを確立しています。それは「キャピタルゲインを前提とした投資」には注意するということです。
例えば、2008年のリーマンショックの原因となったサブプライムローン。この金融商品は聞いたことがある方も多いかと思います。
サブプライムローンとは、アメリカの信用度の低い借り手向け住宅ローンのことです。ローン会社は住宅や車などを担保にして、当初数年間は低めの固定金利を適用したり、利息だけの支払いでよい形をとるなどして借りやすくしています。(SMBC日興証券)
これは非常にざっくり言いますと、「誰でもローンが組めて最初の期間は返済がほとんどないので、その期間に物件価値が上がるのを待ち、その売却益で儲けましょ」という商品です。
裏側の金融システムについてはもう少し複雑なのですが、投資商品でいうと「キャピタルゲイン」をベースとした商品設計になっています。日本のバブル経済の構造もほぼ同じですね。私も不動産投資を中心に資産を運用していますが、基本的には「インカムゲイン」で収支を計算しており「キャピタルゲイン」は副次的な位置づけです。
バブルというのは非常に巧妙で、真っただ中にいる人間にはなかなか冷静に判断できないものです。コロナの影響を受けた「現在」を後世がどのように判断するかわかりませんが、マーケットが盛り上がっている今のような時こそ、醒めた目線が必要かなと思っています。
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