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サラリーマンの方がアーリーリタイアするための5つのアプローチ【④計画策定編】

皆さん、こんにちは。

今までの3回で「①金融投資について」「②トップラインを伸ばす」「③利益を最大化する」と3つお話させて頂きました。


今回はその3つを使ってしっかりプランニングしましょうというお話です。

ただ、私の今までの投稿でおわかりかもしれませんが、「これをやれば大丈夫」というモノは存在しません。私の場合はこれでうまくいったというような参考例はご提示出来ますし、これをやったら失敗しますもお伝え可能です。また、抽象度を上げた「考え方」や「フレームワーク」的なものもご提示出来ますが、最終的には個人個人で自分のためのプランを個別に策定しなければなりません。

まあ、良く考えれば当然なのですが、皆さんそれぞれスキルセットも違いますし、現在のマーケット環境も違います。それに、だいたい金融の世界で「この通りやれば絶対儲かる」というモノがあったらそれは「詐欺」だと思って疑ってかかってください(笑)。

プランニングするためには、まずはリタイアするための「ゴール設定」が必要ですね。

巷でよく耳にするのが「25倍ルール」です。だいたい金融投資の平均利回りは4%くらいなので「1年間に必要な金額を25倍」をした金額がリタイアするために最低限必要な金額というやつです。

ですので、年収400万円必要という方でしたら、25倍の「1億円」がリタイアに必要な金額になるという計算です。まあ、完全リタイアかセミリタイアかでも異なってきますが、個人的には将来の不確定要素も考えるとやはりこれくらいは必要かなと思っています。いわゆる「億り人」ですね。

ただ、この金額って単純に金融投資で増やしていくだけだとやはり結構大変だと思います。

例えば、現在30歳の方が毎月10万円を投資に回していったとしましょう。20年間の投資で50歳になった時元本は2400万円ですので、4%でうまく回していったとしてもいい所、2倍の「5000万円」くらいなのかなと。このイメージは給与年収だけでだいたい600万~700万くらいの方になるので、サラリーマンでいうとこれくらいの収入は「中の上」に位置すると思います。(特に若い世代の方は)まあ、収入のほとんどを投資や貯金に回すというのあり得ますけど、「20年間修業」のようになってしまうので、貯金が趣味な方以外はあまりお勧めしません。

日本のサラリーマンの給与所得はここ20年くらいほとんど横ばいですので、大幅な給与増はなかなか見込めません。ですので、私が一貫してお話している「適切なレバレッジ」が必要不可欠となります。

今のご自身の「与信」を最大利用するというのはすでにお話したと思いますので、それに加え「自己投資」により自分の与信(マーケット価値)を上げていかなければなかなか「億り人」には届きません。

現在の若い方々の中には「出世したくない」とか「責任があるポジションはつきたくない」と思っている方がそれなりに多いと聞いています。確かに給与はそんなに上がらないのに責任ばかり増えてしまうのであれば、それはそれで嫌になる気もわからないではありません。

ただ、そこは自身の「目の前の給与」をあげるだけということではなく、今後の「与信」を高めるということで考えてみてもよいのではないでしょうか?サラリーマンとして会社に属している間は会社の費用を使って大きな仕事も出来ますし、勉強しながら仕事ができる環境もあるかと思います。サラリーマンでいる間はそのメリットを最大限享受することがとても大切です。

もしくは会社の仕事を通じて自己投資をして「副業」で稼ぐこともありですよね。

自己投資を私の例でお話しすると、若い時はいわゆる「外資系戦略コンサルティングファーム」というところに所属していました。この業界も今でこそワークライフバランスとか言っていますが、当時はとんでもないブラック企業です(笑)。

当時、我々の業界と外資系投資銀行は労働時間が「9時~5時」と言われていました。「なんだ定時じゃん」と思われる方もいるかもしませんが、これ「AM9時~AM5時」なんですよね(苦笑)。当時は「戦略コンサルタントには日本の労基は当てはまらない」とかなんとか言われ、何の疑いもなく一心不乱に働いていました。まあ、わかってて入社したのであんまり疑問に思わなかったんですよね(笑)。当時は早く帰れたといって午前3時から焼肉を食べに行ったり、休暇の前の日までぎりぎりで仕事をして寝ずに成田に行き飛行機の中で睡眠取ったりと、今は懐かしい記憶です。

その当時は文字通り馬車馬のように働いていたのですが、これが不思議なことにその後のキャリアの礎を築いたのはほとんどこの時に学んだことや身につけたことが中心のような気がします。まあ、世界の最先端のことを会社(クライアント)のお金を使いながら短期間に集中的にやらされた?ので否が応でも血となり肉となっていたのでしょうね。

これ、面白いことに業界や職種は違えども、アーリーリタイア出来るような資産を築いた方は、若いときに「一度は」死に物狂いで働いた/頑張ったりしているですよね。今ではのん気に暮らしている方も、「昔は…」っていう人がほとんどです。

時代が今とは違うのですべてこれまた当てはまるとは思っていませんが、せっかくサラリーマンをやっているのであれば、「会社を使い倒して」自身のスキルセットをリッチにしていくために活用するのもひとつではないかと。自己投資というとなんだか「身銭を切る」ことをイメージする方も多いかと思いますが、現在の業務に絡めて会社の資産や時間で身に着けることも決してズルいことではないと思いますよ。

会社のためとか歯車としてとかは、今のご時世は素直に受け入れられる人は少ないかもしれませんが、「自身の属性を向上させる」ということであれば、自己投資しながら今の仕事に正面から打ち込むというのもまた、今までとは違った景色として見えてくるのではないでしょうか?

「社外で通用する能力を現在の会社で磨く」ということもまた一種の「レバレッジ」構築だと思っています。

繰り返しますが、大切なのはいかに「適切なレバレッジを効かすことが出来るか」ということです。


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