転職を成功させるために必要なこと
皆さん、こんにちは。
「転職」というのはビジネスマンにとってだいぶ当たり前になってきましたが、それでもまだ大きな決断がいる意思決定ですよね。
私自身転職経験もありまして、特にチーム全体(8名)で移籍した際には私の将来よりも一緒に移籍するメンバーの将来を大変気にしてものです。なにせ彼らの人生狂わしてしまったのかと思ったくらいですから。ただ、彼らはとても優秀だったので私があまり心配する必要もなかったのですが(笑)。
転職する理由はいろいろあるかと思います。今の仕事では「やりがいが見つからない」「上司と折り合いが悪い」等々。ただ、やはり多いのは評価(報酬)が見合っていなくてモチベーションが下がってしまうことではないでしょうか?
前回の投稿で「組織内での評価を確実に向上させる方法」としてご紹介させて頂きましたが、それでもダメな時は転職を考えることは当然かと思っています。昔と違い今は雇用の流動性もありますので、1社に固執する必要はありません。
ただ、その際にはひとつ気を付けて頂きたいことがあります。これは私自身の経験というよりも転職者とたくさん接する立場からの転職を機にキャリアアップした方とそうでない方の違いの気づきになります。
よく見かけたのは競合他社からの給与が高いオファーがきて転職を検討するケースです。同じ仕事をしていても良い収入が得られるのでこれ自体が悪いわけではありません。ただ、単純に給与だけに目が行ってしまうとこれはこれで少し注意が必要です。
というのもキャリアアップを見据えて仕事の質を変えたいと思っている方はいくら給与が高くても同じタイトルで「横滑り」で転職するのはあまり意味がありません。もし、仕事の質を変えたいと思っているのであれば、この点を重視していただければ幸いです。
業種や企業で仕事の内容は変わらない。変えたいのであれば「タイトル」を変えなければならない。
例えば外資コンサル業界であれば、スタッフはリサーチや分析、資料作成が主になタスクになります。そしてマネージャがその情報を基に上司やクライアントと協議しプロジェクトを推進する方向を決めていきます。スタッフの仕事っていうのは別にコンサルだから特別なことをしているわけではありません。どの業種や会社も同じですよね。
同じ会社にいても特にスタッフからマネージャになった場合は大きく見える景色が変わってきます。特に外資は権限も大きく増えますね。まあ同時に責任もなんですが(笑)
これが転職の際に、目の前の給与だけにつられて「横滑り」を繰り返していると転職先の会社に慣れ信頼を得るまでの時間もかかってしまい、なかなか次にステップに進めない「器用貧乏」になってしまいます。どの会社でもプロモーションする際には推薦してくれる「味方」が必要です。新天地でその味方を作る時間やそこでの実績も考慮しなければキャリアアップは難しくなってしまいます。本人はうまく会社を渡り歩いているつもりでも、実はうまく使われているだけのケースも多いのです。
キャリアアップや転職を恐れてはいけませんが、新たな挑戦にはリスクはつきものです。リスクは必ずヘッジしておかなければなりません。私が転職に限らず、キャリアアップ/チェンジの際に「リスク」になると考え注意していたことがこちらになります。
①「同僚」②「顧客」③「ソリューション」
これらのうち、変化が1つであればチャレンジOKです。ただ、2つになるとリスキーです。3つになるとほぼ「無謀」かなと。
例えば、転職やプロモーションで「違う同僚」と「同じ顧客」に「同じソリューション」を提供することは良いチャレンジですが(役職が変わると同僚も変わるとお考えいただければと)、「違う同僚」と「違う顧客」に「同じソリューション」を提供しようした場合はリスクがありますよね。自分のチームがどれくらい能力を発揮できるかわかりませんし、顧客の反応も未知数ですし。
最悪なのが「違う同僚」と「違う顧客」に「新しいソリューション」を提供する時です。こうなると今までのアセットが何も使えない状況です。戦略論的には取ってはいけない選択かなと思っています。もちろんそのリスクに見合うリターンがある場合はそれには当たりませんが。
転職にリスクはつきものですが、「リスクを取らないリスク」というモノもありますので、うまくリスクヘッジをしながらキャリアアップして頂き、日々の生活を豊かにして頂ければと思っております。
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