抜けない指輪
指輪が抜けない。なんと実はもう25年くらい付けっぱなしの指輪。
そりゃそうだ。25年でアホほど体重増加。なぜはまってるのか謎なくらい、左手薬指の付け根で食い込んでいる。
口がすぼまってて絶対入らないはずの瓶の中にリンゴが丸ごと入ってる、みたいな摩訶不思議。入るうちに入れておいて、そのあとで大きくなるのを待つっていうのは、指輪トリックも同じかな。
あと何キロ痩せたら抜けるだろう。
別に指輪をするのが嫌なわけじゃない。結婚指輪なのでつけておきたいと思ってるし。
ただ、付け根で食い込んでいて外せない、というその一点だけが不満。
付けておきたいのに外せないのが不満だなんて笑っちゃうけど、当の本人はいたって真剣。ダイエットのゴールを指輪が抜けるまで、と設定しちゃうくらいには大真面目。経験則ではあと8キロとか痩せてくるとそんなに苦労せず抜けるはず。
ああ、言うは易い8キロ。行うは難い8000グラム。・・・道のりは遠い。
手のきれいな人が好きなのだ。いや、人が好きというよりは、きれいな手が好きというか。自分の指は細くないし長くもないし、手の甲もすっかり肉付きよくなってしまったので、もう少し骨が出て筋張るくらいには痩せないと。
19歳、15歳、13歳の子らの手は私の子にしてはほれぼれする出来だが、じっくり眺めたり触ったり繋いだりはもうしてもらえない。仕方ないので、痩せてこの不細工な手で自給自足するしかない。変態か? 変態だな。
眺めるだけなら、楽器を演奏する動画が良い。好い。
多分編み物をする手も相当いいんだけど、編み動画はあんまりないし、今は集まって一緒に編む編み友達もいないので、こちらはちょっと残念。
あとは好みの手とはちょっと毛色が違うんだけど、猫の手も最高。あんまりしつこく触ってると怒られちゃうけど、隙を盗んでほどほど触る。嗅ぐと香ばしいにおい。人間だと手のひらを揉んでもらうととても気持ちが良いけれど、猫だとどうなんだろう。そんなことを思いながら、猫の肉球を指先でやさしくつまんで揉んでみる。猫は手を引っ込める。あんまりお好みではないのかな。
そうだ、加賀指ぬきを指輪サイズで作ったのも、今はちょっときつくてはまらないんだった。これも気に入ってるので、付けたいなあ。そのためにはあと8キロ・・・。
ね。かわいいでしょ。
指ぬき作りもご無沙汰してる。今やるなら多分眼鏡をはずしてじゃないと細かい針目が調節できないかもしれない。加齢は残酷で正直。
さ、良い子は早寝早起き。多分早くしっかり寝たら痩せるかも。寝る前にちょびっと筋トレも。ということで、おやすみなさい。