【小一の壁を乗り越えよう!】自治体で用意されている小学生の放課後の過ごし方
はじめまして、のりかべと申します。
よく言われる小一の壁を乗り越えるために、何か貢献できればと思い、noteを始めてみました。
タイトル通りですが、小学生に関わる仕事を20年近くやってきましたので、放課後に関することを書いていこうと思います。
今回は自治体で用意されている放課後の過ごし方についてお話します。
最近ネットニュース等で放課後児童クラブ(学童保育)に関する記事をよく見かけます。
早い自治体では、来年度の放課後児童クラブの案内がされているところもあるからだと思います。
保護者が日中留守にされている放課後の過ごし方は、世間一般に知られている代表的なものを挙げれば下記のものになります。
・放課後児童クラブへ通う
・祖父母等親戚宅でみてもらう
・児童が自宅の鍵を持ち、自分で自宅に帰る(兄姉が中学生以上で、保護者が帰る前に誰かしら帰宅するパターンも含む)
高学年であれば自宅へ直接帰るかたちも増えてくると思いますが、低学年、特に1年生から鍵を持ち自宅へ帰るケースは、近年ほとんどなくなってきている印象です。
また、祖父母宅へ帰る、ということについても、65歳以上の方でも就労されていることが当たり前となった世の中においては難しくなってきており、必然的に放課後児童クラブの需要が高まってきています。
放課後児童クラブ(学童保育)は、基本的には就労等(介護・保護者の疾病等、在宅ワーク・自営業で、自宅で就労しているケースも含む)で、同居する保護者が日中児童の保育をできない家庭が対象となります。
そのため、利用申請にあたっては就労等証明書の提出が必須となります。
また、自治体によってルールは異なりますが、産前産後休・育休等により在宅される状況においては利用できない(そもそも入会できない・休会・一時退会)場合が多くなります。
このあたりは、就学予定の小学校をベースに、現時点で得られる情報(まだ令和6年度の案内が無い場合、令和5年度募集要項を確認)を確認しておくと、ある程度の見通しが持てると思います。
情報収集の結果、放課後児童クラブの定員により入会できない場合があることが分かった場合、入れなかったらどうしようという不安が出てくると思います。
今回は、その場合の選択肢をお伝えしたいと思います。
まず、定員に達した場合の自治体の対応・取り決めについては様々です。
学校内に放課後児童クラブがあり、自治体が待機児童対策に積極的な場合は、学校・教育委員会と交渉し、児童クラブとして利用できる部屋を増やして対応することで、待機児童が出ない、というケースがあります。
反対に、自治体が消極的、あるいは学校・教育委員会との調整がうまくいかない場合は、定員に達すると所定のルールに従って入会可否を判断されます。
一概には言えませんが、学年が上になるほど、就労されている時間・日数が少ないほど、保育の必要性が低いと判断され、待機となる可能性が高くなります。
ただ、自治体が設置している放課後の過ごし方が、放課後児童クラブ以外にある場合もあります。
それは、放課後子ども教室や児童館です。
また、地域によっては、地域の高齢者等や団体が放課後に児童の宿題や読書、遊びをみていただける取組もあります。
放課後子ども教室は、保護者が就労等されている、いないに関わらず、申し込みさえすれば利用できる教室です。(費用はかかることが多いです。)
ただし、自治体によって、毎日開設されているものもあれば週数日だけ、あるいは講座・プログラムを実施するだけの場合もありますので、詳細な確認が必要となります。
また、放課後児童クラブは月~金、あるいは月~土、通常時は放課後~19時まで、土曜日や夏休み、冬休み等は朝~19時までの利用ができることが多いのに対し、放課後子ども教室は学校の授業がある日の17時まで、となっているケースが多くなります。
児童館については、最近は学校内へ移転しているケースもありますが、学校外に設置されているケースが多くなります。そのため、授業終了後、児童自身で児童館まで行かなければなりません。(入学直後の1年生は、ゴールデンウィーク前後までは小学校の教職員の方が引率してくださることが多いです。)
また、児童館へ申し込んで保育してもらうこと自体は、場所が学校か児童館かの違いがあるだけで、放課後児童クラブであることには変わりがないため、定員となった場合は待機になるかもしれません。
ただ、児童館の場合、一般来館利用というものができます。
一般来館利用は、地域の小~高校生であれば可能となり、事前申請等も必要ないことがほとんどです。学校から直接児童館へ行くことはできないケースが多いですが、一度自宅へ帰った後、学校の荷物を置いて児童館へ向かい17時まで過ごす、という方法なら可能だと思います。(自治体・児童館によりルールが異なるため、必ず確認してください。)
上記はあくまで一例ですし、地域状況によっては放課後子ども教室や児童館は無い場合もあります。
ただ、どちらかがあり、就労時間が夕方頃までだという場合、放課後児童クラブが利用できなくても、安心・安全に過ごす場はあるかもしれません。
今回はあくまでも自治体が場を設置されているものに絞ってお話しましたが、次回以降は他の方法・選択肢についても紹介していきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
困っていること、知りたいこと等ありましたら、できる限りお応えしていきますので、お気軽にお知らせください。