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参拝者の意識を問う:初詣の新たな在り方を考える

初詣は、新年を迎える私たちが一年の感謝や願いを込めて神社仏閣を訪れる、日本の伝統的な行事です。しかし、その神聖な場で見かけるゴミの散乱や、騒がしい雰囲気には心を痛めずにはいられません。

私が長年通い続けている熱田神宮でも、ゴミが放置されている光景を目にしました。この問題は、単に環境の清掃活動をするボランティアの存在で解決されるものではないと感じています。むしろ、自ら出したゴミをそのままにしていく人間の意識が最大の問題です。神聖な場でこのような行動が行われるのは残念であり、私たちが一人ひとり考えるべき課題です。

問題の本質

神社仏閣は単なる観光地ではなく、清浄な空間であり、祈りを捧げる神聖な場所です。しかし、一部の参拝者は、その価値を軽視し、自分の行動が場の環境に与える影響を考えずに行動しています。例えば、以下のような問題が見受けられます:

  • ゴミのポイ捨て:自らのゴミを持ち帰らない行為。

  • その場の価値の軽視:神聖な場所を娯楽やイベントの延長線上として扱う。

  • 無責任な意識:"誰かが片付けるだろう"と他者に責任を押し付ける思考。

こうした行動は、神社の本来の姿を損ね、初詣という文化そのものに影響を与えかねません。

初詣とSDGsを考える

この問題を考える際に、私はSDGs(持続可能な開発目標)を思い浮かべました。特に以下の目標が関連していると感じます:

  • 目標12:責任ある消費と生産

  • 目標11:持続可能な都市とコミュニティ

ゴミを持ち帰る行動や、静かに参拝する姿勢は、私たち一人ひとりがすぐに取り組めることです。これらは神社の清浄さを守るだけでなく、地域全体の環境や文化を保護する行動でもあります。

未来に向けた提案

私たちができることは、小さな行動を積み重ねることです。例えば:

  1. ゴミを持ち帰る習慣をつける

    • 神社で配布される袋や、マイバッグを活用してゴミを持ち帰りましょう。

  2. 静かな参拝を心がける

    • 大声で話すのを控え、周囲の人々と神聖な空気を共有しましょう。

  3. 神社側の啓発活動

    • マナー啓発ポスターや、参拝者向けのルール説明を増やす。

    • ゴミ箱を適切な場所に設置し、参拝者に利用を促す。

結びに

初詣は、新しい年を迎える私たちが心を清め、前向きな気持ちでスタートを切る大切な行事です。その神聖な場を守るのは、一人ひとりの意識と行動にかかっています。ゴミを持ち帰る、静かに祈るといった基本的な行動を実践することで、私たちは次世代に美しい文化と環境を引き継ぐことができます。

次の初詣では、ぜひ自身の行動を見直し、美しい参道と清らかな空間を保つ一員になりましょう。

  • 明治神宮(東京都)

  • 成田山新勝寺(千葉県)

  • 川崎大師(神奈川県)

  • 浅草寺(東京都)

  • 伏見稲荷大社(京都府)

  • 鶴岡八幡宮(神奈川県)

  • 住吉大社(大阪府)

  • 熱田神宮(愛知県)

  • 大宮氷川神社(埼玉県)

  • 太宰府天満宮(福岡県)

毎年、初詣参拝者数が多い上記の神社仏閣も同じような現象でしょうか?

そうだとすると悲しいものですね。
神社仏閣への初詣=アミューズメントパーク化というのは・・・

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