乗越たかおダンスマガジン評論集 【お試し版】 18
本書は2013年11月号から、2023年3月号までダンスマガジン誌(株式会社新書館発行 https://www.shinshokan.co.jp)に掲載された乗越たかおの舞踊評論をまとめた「集成版」のお試し版です。
1パックに評論が4本入って各300円とお値打ち価格で、気になる演目だけ読むのも可。第一弾は全21+1パックのラインナップで約10年間の流れがわかります。
※無断複写・転載を禁じます。この資料は、許可なく公開、書き換え、または再配布することはできません。
Co.山田うん『オバケッタ』
(初出 ダンスマガジン 2021年10月号 約1100字)
子ども(ゆめた=西山友貴)が寝ている部屋は大きな絵本が開かれたような舞台美術。絵本作家にして美術家のザ・キャビンカンパニーのデザインが楽しい。登場するオバケ達は、はじめは視界の外を徘徊しているが、やがて交わり、壁が絵本のページのようにめくられると、ゆめたはオバケ達の世界に入っていく。
今回登場するのはトイレの花子さん・ざしきわらし・透明人間・メデューサ・カッパといったメジャーなものから、花壁・電気男・壁男・ホコリの妖精など、
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