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乗越たかおダンスマガジン評論集 【お試し版】 8
本書は2013年11月号から、2023年3月号までダンスマガジン誌(株式会社新書館発行 https://www.shinshokan.co.jp)に掲載された乗越たかおの舞踊評論をまとめた「集成版」のお試し版です。
1パックに評論が4本入って各300円とお値打ち価格で、気になる演目だけ読むのも可。第一弾は全21+1パックのラインナップで約10年間の流れがわかります。
※無断複写・転載を禁じます。この資料は、許可なく公開、書き換え、または再配布することはできません。
カンパニーデラシネラ白い劇場シリーズ『小品集』
(初出 ダンスマガジン 2017年7月号 約1200字)
/ノゾエ征爾『鏡像』、小野寺修二『フーガ'17』、山口茜『幸せな男』
マイム・演劇・ダンスの境界を最も高いレベルで往還している小野寺修二が若手のために立ち上げた「白い劇場シリーズ」第3回。今回は3つの短編集だが、書き下ろしの原作を含む。新しくできた浅草九劇のこけら落とし公演である。
『鏡像』はノゾエ征爾の原作。体格はだいぶ違うが同じ衣裳の二人の女性(崎山莉奈、仁科幸)が登場し、椅子に座る男(大庭裕介)が「二人は同一人物です」と語り出す。動物的なキレと迫力の崎山と、逆に長身で伸びやかな仁科のダンスは、互いに「もう一人の自己」を排除しようと殺意に満ちている。やがて混在し、共存し別れていくが、全ては男の妄想だったかもしれない余韻も残される。
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