働き者の細胞たちに感謝
久しぶりに風邪をひいた。
前回は3年前だったか、あの時は本当にひどかった。数日間眠れないほどの酷い咳と幻覚幻聴、あれは件の流行病じゃなかったかと今でも思っている。当時は初期すぎて検査すらしてくれなかったけど。
で、今回の風邪。少し喉が荒れているなーと感じた2日後、喉の痛みと腫れが一気に酷くなった。あー、ついにきてしまった・・・
私は風邪をひくといつも症状フルコースになり、
喉痛→空咳→発熱→鼻づまり→痰がからむ咳→鼻水→軽い咳→終了
と、3週間ほどかかって回復する。なので喉が痛くなるとこの先の3週間におよぶ症状を想像して憂鬱になるのが常だった。
けれど、今回は全く違うことが頭に浮かんでいた。
喉が痛くて腫れている 即ち リンパ球たちが集まってきて侵入者と戦っている!
T細胞、B細胞頑張ってー!
こんなことを思うようになったのは最近読んだ本のおかげ。自分の手で自分の体をケアするセルフケアのナビゲーターを目指そうと今年思い立ってから、人体に関わる本を少しずつ読んできた。最初は子供向けの本から読み始め(わかりやすく書いてくれてあるから)、科学雑誌のニュートンや、NHKの人体シリーズ、主に人体のしくみと細胞に関するもの。
学んでいると、ヒトの体ってよくできているな~と感心することだらけだった。何を意識せずとも心臓は動いてくれて、肺は酸素を取り入れ二酸化炭素を出してくれる。ケガをすれば自然と治る。37兆個といわれる細胞たちが休むことなく働いてくれているおかげ。本当にありがたい。
そこでふと思った。自分の意志とは関係なく勝手に良い状態にしてくれるこの体って、誰のもの?
私のものと思って生きてきたけど、ひょっとして借り物なんじゃない?だって自分でコントロールできることなんて限られてる。借り物なら大切に使って返さないと。そのためにももっと身体に関する学びを深めて、難しいことを簡単な言葉にかみ砕き、必要とする人に伝えられたらなーなんて思う。
ちなみに、前述のT細胞とB細胞の簡単な説明。
どちらもいわゆる免疫細胞で、B細胞は侵入者を狙い撃ちする抗体を生産する細胞。T細胞はそのB細胞にあーしろこーしろと支持を出す司令塔の細胞。しかもT細胞はおよそ20歳までに生産終了となる。つまり年をとればとるほど古~い免疫司令官で細菌やウィルスと戦わなければならず、高齢者が免疫力が低いのはそのせいだそう。
細胞のしくみは、あまり長生きをすること前提に作られていないのかもしれないですね。
そんなわけで、細胞を応援しながら回復に努めた結果、それほど酷い症状にならずに終わってくれそう。
働き者の細胞たちに感謝。