【ボイトレ・脳トレ・シニアライフ】第70話
N♠「今回は少し違う角度から呼吸を呼び込んで見るからね。
例えば、風船の背中側から「背骨=割る前の割り箸」を、風船の中心点迄押し込んで見よう。
もっと、わかり易く言えばお尻の割れ目に割り箸を挟み込んだイメージだ。
息が満タンに成れば成る程、割る前の割り箸のスキマは密着し、息は漏れにくくなる。即ち、吸う息の強さで漏れ出る息の量をコントロール出来る訳だ。
この時の割り箸は高級な丸割り箸がベターだ。丸い箸はお互いが回転しながら密着するので、息の出入りが馴染みやすくなる。実際に、息はこのスキマを介して出入りしているので、吸えば息の流れは「背側→腹側」、吐けば「腹側→背側」というふうになる。」
B♡「息を一杯吸えばお尻の割れ目がピタッと閉じるのは、そんな理屈なのね。お腹やお尻が窮屈になる訳だ。発声時に下腹部が緩いのは、息の吸い込みが足りてないのね。まだまだボイトレが必要か~。」
N♠「背骨に沿った縦軸の吸い込みを胴体全体(尾骶骨~舌)で完成させようね。特に舌での吸い込みは難度が高いから、繰り返しのボイトレが必要だ。Bincoが今苦戦している課題だね。舌の脱力を忘れないで、舌にお尻の割れ目効果をボイトレして見よう。」
B♡「息(虚数)のパワーで舌に割れ目を付けるなんて出来る気がしないわ。筋力が使えれば、朝飯前だけど。」
N♠「だよね。ここでやって欲しいのは、想像力(虚数君)の裏パワーだ。呼吸力(虚数君)・意志力(虚数君)を総動員してボイトレを楽しんで欲しいな。いよいよ虚数君の隠れ能力の出番だぞ。集中力が欠かせないボイトレとなるから、座禅修行の雰囲気が漂い始めるかもね。」
B♡「なるほど。簡単に理解出来る訳ないわね。ボイトレが舌に依存する理屈はまだ分からないけど、ボイトレが一段高いレベルに来ている事は間違いなさそうね。虚数君と、もっと仲良しにならないと、「舌ボイトレワールド」から追い出されそうね。」
N♠「これからは、手のひらの手相を見て占いをする様に、舌(ベロ)がボイトレのキャンバスになるぞ。
先ずは舌(ベロ)のセンター縦軸を作り出すボイトレからスタートすると分り易いかもね。このボイトレを進める事で、舌の眠っていた機能を目覚めさせるんだぞ。Bincoの声は、かすかに舌(ベロ)へ、リーチをかけ始めている。楽しみながら難関をこじ開けるんだぞ。舌(ベロ)が味覚だけじゃないって事を思い知らせてやれよ。」
【数学好きの方の為のボイトレ数式コーナー】
ボイトレの基本原則は、左右にある2ヶの肺による呼吸動作から始まりす。その肺の位置を水平にカットした断面積をボイトレ風にアレンジすると「扇子の動作」が分かり易いでしょう。
扇子を閉じ切った時が、満タン状態の肺です。扇子を閉じようとする時、肩甲骨・尻のほっぺ・・・等は同時に閉じる方向に移動します。この時、左脚は左回り、右脚は右回りに連動します。この事を理解して日常化して置くとボイトレはスムースに進行します。ちなみに、私自身の歩行では、荷重圧を受けた左脚は左ねじに絞られ、同時に右ねじりに絞られていた右脚は、ねじりの復元力に任せながら前へ歩を運び、左右脚の「荷重ねじり」をキャッチボールしながら歩きます。又、体重の前傾を「受け荷重」として活用すれば、歩きの為に使う筋力は限りなく最小化に向かいます。この「ねじり感覚」はボイトレに極めて有効な動作としてお勧めします。