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【ボイトレ・脳トレ・シニアライフ】第61話


N♠「もう、ほとんど最終コーナーに差し掛かったボイトレに対し、食らいついて来るBincoの努力は大した物だぞ。恥ずかしがり屋で、捕らえどころの無い虚数君と、じゃれ合いながら、自分の味方に取り込むやり取りは、電車の中で見知らぬ赤ちゃんと、心を通わせて赤ちゃんの目を釘付けにしてしまう様子に似ている。Bincoの天性のものなんだな~と、うなづけ一面だよね。」

B♡「虚数君の事は良く分からないけど、息の様な幽霊君が、筋膜の狭いスキマをとおり抜ける、「スキマ抜け遊び」がボイトレなのよね。」

N♠「この時のスキマの筋膜壁は、幽霊君の圧力で揺れ動く事が大前提だよね。ボイトレ初心者の大多数は、この筋膜壁が硬くて、振動を誘発できていない。幽霊君が通過する気配を感じて筋膜振動を体感するのがボイトレの役目だよね。幽霊君とじゃれ合える筋膜君に、なり切れれば、ビブラートは自然に大増殖するかもね。」

B♡「発声呼吸って、渦を巻きながら湧き出して、渦を巻きながら吸い込まれるのよね。これを同時操作するのが結構ムズイのよ。幽霊君たちが狭いスキマの中で入り乱れている訳だから、やり様によっては、様々な声を作り出せる状況の真っただ中に出くわしているのよね。」

N♠「左右の筋膜君は、実数君の代表選手だ。この壁の揺れ具合を誘発する息(虚数君)づかいが理解出来れば、ボイトレはある意味、完成と言えるよね。技術点は合格点がもらえるぞ。但し、歌唱力を高めるには別の要素が、ひしめいている。心の表現・リズムの取り方・メリハリ表現・音域キャパの深さ・・・等、楽しみがメジロ押しだ。」

B♡「山あり谷ありの高山トレッキングをボイトレだと思えば、味わい深さは格別ね。山の冷気・山にへばりつく雲海・急変する風の流れ・・・等、奥深い山は風(虚数君)に支配されてるわね。」

N♠「霊峰は風(虚数君)に委ねるのが、楽しみを増幅させるコツだ。山での休息はビバークして筋肉の塊を完全脱力するのが一番だ。ボイトレと何ら変わらない。ボイトレと高山登山の違いは、風(虚数君)が身体の外側を吹き抜けるか、身体の内側を吹き抜けるかだ。風(虚数)に委ねて楽しむ様相は全く変わらない。風(虚数)に耳を傾けて、風(虚数)の言葉を聞き取る習

慣を付けて欲しいね。穏やかな天気なら、山の上昇気流に委ねて遊ぶパラセールで、ゆったり風と戯れると、風(虚数君)との会話が弾むかもね。」

【数学好きの方の為のボイトレ数式コーナー】
胸部の空洞には、二つの肺(風船)が内在しています。胸部空間は筋肉量が少ないので虚数空間です。呼吸の基本形は二つの肺(風船)の膨張・収縮です。この肺呼吸操作を筋肉量の多い腹部にコピーするように移動するのが腹式呼吸なのです。この事によって筋肉量による弾性効果を最大限に活用する訳です。即ち、息(虚数君)単独ではボイトレは成り立ちません。虚数君の流れの変化を筋肉(実数君)に伝える事で、声が生まれる訳です。筋肉組成の球体を左右にカットして出来る縦の円形スキマが声帯の中枢部です。この声帯部を拡大鏡映したものが、腹式呼吸の中枢部となります。この二つの中枢部は、中心点を支点にして渦を巻いています。この二つの回転体をメビウスの帯で繋いでやると、お互い逆回りの中枢円を滑らかに連結するので、腹式呼吸・声帯呼吸の一体化が見えて来ます。このメビウスの帯の交点が肺呼

吸の出入口と見なせますから、図を縦にしてみると更に分り易いボイトレに繋がります。

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