【脳トレ・ボイトレ・シニアライフ】第80話
N♠「ここ迄、胴体主体で進めて来た『呼吸法・脱力法・関節法・呼吸密閉法』は脳みそで整理できたよね。山に例えれば、胸突き八丁を過ぎて肩口にある見通しの良い踊り場に辿り着いた感じだ。
これ迄のボイトレに一通りの体験を積んで来た感覚が残っていれば、頂上アタックは楽しい事ばかりだ。これまで以上の脱力操作が出来ないと前進は、はかどらないと思えよ。」
B♡「脱力や呼吸法は、まだまだ未熟だけどボイトレのせいか、この1年の体調は絶好調だったわ。呼吸刺激が胃腸を刺激してくれたんだわ。毛細血管の血流も活発に流れてくれたのね。この調子でボイトレを楽しんで絶好調を続けたいわ。」
N♠「ここまでやって来た腹式呼吸が、Bincoの免疫力を増々アップしてくれてるようだね。
これから先、徹底的に呼吸パワーの威力を発揮するから面白さは、どんどん膨らむぞ。息(虚数君)の『気構え・心構え』を忘れないようにね。
さて、ここから先のボイトレの取り込む課題を紹介して置くよ。
これから先の中心的ボイトレ対象は『舌』にまとわりついて来るから、不慣れ感による戸惑いは否めないけれど『舌』にまつわるボイトレ言語を前もって把握して置いて欲しい。
『鼻腔共鳴』・『滑舌』・『地声=チェストボイス=表声』・『裏声=ファルセット』・『リップロール』・『タングロール=巻き舌』・『ピッチ』・『エッジボイス=ボーカルフライ』・『ミックスボイス』…等、舌や声帯でやるべきボイトレに尽きる事は無い。
B♡「私の苦手な舌が攻めの急所なのね。舌を緩めるだけでも大変なのに微妙な力加減がいるんでしょ。眠ってる舌君に鞭をくれてやる訳ね。覚悟を決めて頑張って見るのも刺激的ボイトレかもね。私の場合、長寿ボイトレで未知の世界を覗き見る観光ボイトレを楽しんで見るわ。」
N♠「これから先に行うボイトレは、声の響きを最優先で考えて欲しい。声を響かせるためには『舌』の助けが欠かせないって訳だ。当然ここでも『舌』を操作するのは、『虚数君』だ。結果的には『舌』に何がしかのリキミを感じるかも知れないが、体感上の圧迫感(窮屈感)は、腹式呼吸で体験した下腹部の圧迫感と同一の体感と思って良いぞ。」
【数学好きの方の為のボイトレ数式コーナー】
ここ半世紀は急激なデジタル化が進化し、世の中は『0・1』のコンピューターワールドにたっぷり浸っています。この二進法をパクらせて頂いて、声帯のスキマを『0・1』に置き換えてやれば、とてもシンプルな『デジタル声帯』が完成します。
息(虚数君)が完全吸い込み時、声帯スキマは密閉して『0』形状となり、息(虚数君)が完全吐き出し時、声帯スキマは伸びて『1』形状となります。最初の基本ボイトレに活用すると分り易いと思いませんか?。このデジタルボイスを延長していくと、単純な『0・1』に『3分の1・3分の2』等へ応用変化させる事で無限のデジタルボイスが完成します。『』内のデジタル総和は必ず『1』になります。即ち適度の真空を絡ませる事で発声が完成する訳です。呼吸の中で『0・1』変化が無段階に『分数化』を繰り返し『声』を完成させている事から考えると、単純な『0・1』方式コンピューターよりも、はるかに複雑なデジタルボイスという事になります。発声の難解さは分数化という余分な操作が加わる事かも知れません。