【ボイトレ・脳トレ・シニアライフ】第23話
N♠「虚数によって自由自在に真空化をコントロール出来るようになると、実数界で幅を利かせている筋肉に変化が起きる筈だよね。
なにしろ息(虚数君)が真空という武器で筋肉内で暴れまわるのだから、やたら筋肉君へ収縮刺激を求めて攻めて来るぞ。」
B♡「真空が出来ると真空のスキマには筋肉君がなだれ込んでくるわね。
硬い筋肉君だとスキマに入り込めないって事よね。それに、真空を筋肉君の操作で作ってしまうと硬い筋肉君になってしまうから、それを避けるため虚数君が作る真空パワーが必要な訳ね。」
N♠「息(虚数君)によって作られた腹式真空は、周りの筋肉君(実数)をぎゅっと引き込むよね。この体感は必修体感として避けて通れない。この筋肉君の引き締め感が次の発声呼吸の足掛かりとなるんだ。この切っ掛けを活用しながら声の響きを豊かに育てて欲しいね。」
B♡「腹式呼吸は発声の切っ掛けなのよね。本丸は声帯なんでしょ。でも声帯に直接仕掛ける事はご法度なのよね。どうすりゃいいの?」
N♠「それじゃここで腹式呼吸が出来ている事を前提に声帯の攻め方を確認しておこう。
声帯と密接に繋がっているのは舌なんだ。特に舌根部は声帯だと思っても差しつかえない。
舌は筋肉の塊だから当然実数君だ。この舌に息(虚数君)をコントロールする事で声帯振動を誘発する事になる。
舌根は中心軸(背骨)を介して腹部と繋がっているから、腹式呼吸と舌根呼吸は相関関係の間がらだぞ。ボイトレの練習課題として生かし切って欲しいね。」
B♡「舌根の中心は背骨の中心軸と同じ線上と考えていいとしたら、舌根を動かさないで腹式呼吸の虚数変化を起こす事だけで声帯振動に繋がりそうね。」
N♠「声帯に繋がる舌を空中に浮かぶ凧に例えると、凧は向かい風と地上から引かれるタコ糸でバランスが取れるよね。
バランスがとれると空中に停止状態となるよね。この状態は発声の最適ポジションと見なしていいぞ。声がブレる事無く安定ボイスが出し易くなる。」
B♡「カラオケAi採点で舌が上がらない様にというコメントを時々貰うんだけど、舌根がリキンで持ち上がってるらしいのよね。」
N♠「Bincoは、すでにカラオケで体験済みなんだね。舌根はとても脱力しにくいパーツだから、舌に集中して脱力ボイトレ励んで欲しいな。
タコ糸に相当する虚数糸は細い程、脱力に繋がるぞ。虚数糸を細くするには、脳トレにより念じて細くするしかない。頭を使ってボイトレに励めば、能率グングン上がるかもね。」
【数学好きの方の為のボイトレ数式コーナー】
虚数糸は図表の線分で表されます。
中でも上下を貫く中心軸は最重要な虚数軸となります。この虚数糸は、凧の糸の役割も受け持ちます。
この虚数糸を使って、凧に相当する舌を操る腹式呼吸操作が安定ボイスに繋がります。突風のような強風や穏やかなそよ風にも対応できる凧あげ技術を複素数図表から読み取れる解析力で磨いてみませんか?