靴下の中の小さな宝物—次男の愛情密輸事件
ママへの「おみやげ」、その正体は?
数か月前のことです
幼稚園バスから次男が元気よく降りてくると、満面の笑みで
「ママおみやげ~!」
と言いながら、靴下の中から小さな「くの字」の形をした木の枝を取り出しました。
靴下から!?
その発想に思わず笑ってしまい、
「なんで靴下に?」
と聞くと、次男はちょっと得意げに
「見つかったらダメだからだよ」
と答えました。
その答えと表情に「なんでよ~」と可笑しくて笑ってしまいました。
密輸の背景と秘密
翌日、幼稚園の面談で先生と話した際、この「靴下事件」を伝えると、先生も大笑い。
そして教えてくれたのが、「幼稚園では木の枝を持ち帰るのは禁止になりました」と話したばかりだったという事実でした。
先生と私で
「これは密輸ですね(笑)」
と顔を見合わせ、次男の健気な行動に心が温かくなるのを感じました。
どうしても私にその小枝を渡したかった次男。
ルールを理解しつつも、靴下という隠れ場所を使って持ち帰るなんて、彼なりに真剣に考えたんだなと思うと可愛くてたまりませんでした。
先生も「今回は次男ちゃんの想いに免じて見逃します(笑)」と
子どもの「想い」を大切にするということ
今思い返しても、あの小枝を手にした次男の誇らしげな顔や、隠し場所に思いを巡らせ、バスの中でも見つからないようにとドキドキしたであろう彼の姿が浮かびます。
ルールを破ることの是非はさておき、その行動の裏にある純粋な「気持ち」を大事にしたいと思いました。
たとえ「密輸品」だったとしても、次男が考えをめぐらし靴下からこっそり取り出したあの時の笑顔は、これからも思い出すたびに私を笑顔にしてくれる宝物です。