PANなしカードの話
本記事ではカード業界におけるニューノーマル、PANなしカードについてご紹介します。
この記事はカンム Advent Calendar 2020 7日目の記事です。
こうして見ると2019のときにいなかったメンバーが6人いて、成長を実感しますね。
(まだまだ募集しています!)
さて、今回はPANなしカードのお話です。
PANなしカードとは
PANとはPrimary Account Numberの略語で、要はカード番号のことです。一昔前はこのカード番号がエンボス加工という凸凹で印字されているのが一般的でした。
カンムのバンドルカードでは日本で初めて、このPANが表側にないVisaカードを2019年5月からご提供しており、シンプルな券面はご好評をいただいております。
PANが表側にないので、社内ではこれをPANなしカードと読んでいるのですが、PANが表側にある場合と比べると、第三者に見られにくくなり、誤ってPANをネット上に晒してしまうような事故が減るのではと期待しています。
PANなしカードのメジャー化
そんなPANなしカードですが、2020年に入り多くのカード会社さんが同様のカードを発行されるようになりました。
Kyash
Kyashさんは2020年2月から発行を開始されたKyash Cardで、ICチップや非接触決済(Visaタッチ決済)機能を搭載したVisaカードとして、表側にカード番号がないプリペイドカードを日本で初めて発行されました。バンドルカードには現在ICチップがついておらず、非接触決済もできないことから、Kyash Cardを重宝されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
三井住友カード(SMCC)
SMCCさんは2020年2月にハウスカードのデザインをリニューアルされ、日本で初めて表側にカード番号のないクレジットカードを発行されました。
また、SMCCさんは2020年4月からLINE Payさんと共同でVisa LINE Payカードを発行されていますが、こちらも表側にカード番号のないクレジットカードです。こちらは限定版の東京2020オリンピックエンブレムデザインや、初年度のポイント還元が3%ということで話題になりました。
クレディセゾン
そして2020年11月、いよいよ表にも裏にもカード番号がない、完全ナンバーレスカードが登場しました。appleが完全ナンバーレスのapple card(mastercard)を2019年8月に米国で発行したことは日本でも話題になりましたが、日本ではクレディセゾンさんが第1号案件となりました。
ということで今年登場したPANなしカードのご紹介でした。こうして堂々とカードデザインをシェアできるのもPANなしカードならでは。間違ってもPANや有効期限、セキュリティコードを公開してしまうことのないようにしてくださいね。
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