He was

来年も楽しみだね。
彼はそういった。確かにこの場所で。
約束の地、時彼はいない。
昨日飲みすぎたようだ。その理由は今日がくるのが怖かったから。わかっていた。
だから酒を流して恐怖から逃げるしか私になす術はなかった。
11時ぐらいに目が覚めた。私はまるで風呂場の端に落ちた髪の毛が水を浴び排水口に流れるように、御堂筋へ足を進めた。人がたくさんいた。しばらく明日止めてただ見ていた。
少しして私は何かに向かって歩き始めた。そう
彼と見た場所。住友ビルの向かい。みずほ淀屋橋の下。
たくさんの人が私を過ぎるように、色んなものが脳裏をよぎる。私はただ立ち尽くすしかなかった。それは色んな人に踏みつけられて固まる
そして喜んで。時すでに遅い。
最適解だろう。立ちすくむのは、今日の太陽は私を嘲笑うようだ。

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