映画を最後まで観れなくなった
エンターテインメントが大好きで、
普段から本をはじめとして、映画や音楽、ミュージカルやサーカスまで、いろいろなエンタメを観ている。
最近、長いエンタメ(とりわけ映画)を最後まで観れなくなった。
もちろん、最後まで能動的に観れる映画も沢山あるのだが、冒頭で面白くないと思った映画は最後まで観ても面白くない。
つまり、最後まで観るに値しないと思ってしまう。
自分がアニメーション映画を作るために学んでいることもあり、映画を作る大変さは容易に想像できる。
どんな駄作だって、"作り上げる"ということにどんなに価値があるか。
ただ、それを踏まえても面白くないものは面白くない。
そんな時、この映画を最後まで観続けようかどうか、とても迷う。
一観客としての自分なら、面白くないと思った時点で観るのをやめている。
しかし、自分はフィルムメーカーだ。
そんな人間がたった"面白くないから"という理由だけで、途中で映画を辞めてしまって良いのか。
面白くない映画にこそ、面白くない映画の理由が詰まっているわけで、映画を作る人間ならそれにとことん向き合うべきではないのか。
最近は、こんな葛藤を抱えながら、映画を観ている。