凜句JK

コスト感覚の話とか

意外と忙しかったGW。書きながら緑茶ハイを飲んでます。一息してる感。
世間とはあまり関係ない生活リズムだけれども、それなりに創作意欲も高くて、作曲や編曲をほどほどにやりつつ、色んな人に会ったりしてました。

今日は自分的にホットな話題である、サークルだったりバンドだったり団体運営の話。

僕らはキチンとコスト感覚だけは持つように徹底しています。
流行り物をやろうとか、どうしたら利益がたくさん上がるかとか、
そういうビジネス的な次元の話ではなく、
単に楽しさを追求する為にそれなりに黒字にする必要があると思うので。
黒字と赤字どっちがいいですかって話。
ちょっと切り込んでみます。

新譜CDは大体300~500枚程作り、
¥1000-前後の価格を付け、中身は4~6曲。
ざっくりと経費が、
ボーカル4~6名→約60000円
ジャケット→約30000円
CDプレス→約60000円
合計→約150,000円
150枚のセールスでリクープ完了。

これをなるべくイベントの1日だけで達成させ、
3~6ヶ月程かけて300前後の在庫が捌ける。
勿論このタイミングで新旧問わず、DLやストリーミングもブーストされる。
活動費を賄いながらも積み立てる事は出来ているのでなかなか悪くないと思う。
最近で言えば、10万円ほどする機材をこの売上から購入。
その上で制作費を出してもまだ残った。
僕も含めメンバー全員仕事を持っているので、バンド活動をするような感じでお金を出し合って活動するというのも選択肢としては有ると思う。
ただこれでは緊張感が無いし、クリエイティブな事をしているのにお金をただただ消費するのは良くない、続かない、楽しさ半減。
じゃあ最初はどうしたの?って話になるけど、
これもほとんど持ち出し無しで制作費を捻出した。
自腹を切らないという強い意志と、
どうしたら楽しいかなって工夫が実を結んだ気がする。
ふと自腹でやっとくか~って思考、意外と楽な選択肢なんじゃないかな。
これは長くなるので別の機会に。

少しでも長く少しでも楽しく積み重ねるための努力と、
これらの数字を決定する思考、
長期的に見る事と短期的に見る事を上手く扱う事、
これらを回収するために徹底している事を
ここでいうコスト感覚だと考えています。
↓にまとめてみます。

1、制作物の宣伝
効果的に宣伝できるように試行錯誤。誰でも出来るし、誰でもやっている事かなと思う。

2、関わってくれた方に拡散と告知の足並みを揃えてもらう
協力的じゃない人、そういうのに疎い人、卑屈な人、独り善がりな人をゲストに起用しないのは有効な手段だと思う。特に自己顕示欲MAXみたいな人は避けるようにしている。状況見て出たり引っ込んだり、個人の集まりだからこそチームワークが大事。
こういう周りに合わせながらも前に出てアピール出来るバランス感覚は、
センスと比例している思うので慎重に判断。
とはいっても実際に接してみないとわからない部分も多いので、はっきりと意図を伝えるようにしてリスクヘッジ。
僕らの考えとしては依頼料=技術料+広告宣伝料なので、
依頼の際に明記明言し、拡散協力を同意していただく。
特にTwitterは効果的なのでリツイートといいねは徹底し、意図も伝える。
拡散力のある人を起用するのは特効薬に見えるけど、それだけじゃ伸びにくいのも実感してる。だからこそきっちり足並みを揃える。

3、新譜を作ったというトピックスとその制作物を最大限に利用する
作っています、リリースします、公開します、WEBサイト更新しました、
ジャケット公開、特設公開、ゲスト公開、試聴公開、動画公開等、
一挙一動をトピックスとして利用し。
そして、制作物はイラストと音源なわけだから、
DL販売、ストリーミング、音楽アプリへの収録、ラジオ、ポートフォリオ、配信等、徹底的に流用。

4、クオリティ管理
別の記事で書くので省略。※コチラ

この辺りをただただ徹底するだけでこの位の規模と質感なら、
ほとんど財布と相談をすることなく企画できるし、
ここだけでお金がきちんと回せるんじゃないかなと思う。
若干の在庫は次回の新譜リリースの際のラインナップとして、
にぎやかしになるし、
デジタル配信によるストック収入はリリースを重ねるごとに少しずつ増えていく。
僕の価値観では最低限元が取れる位の事じゃないと、
自分が楽しくないので、やるに値しないと思っている。
もしたまたま好きな物がニッチなものだったとして、
それがどうしてもやりたい事であればやった方がイイと思う。
そんなに素敵な出会いってそうそうないと思うから。
なので特定の何かを否定しているわけではなく、たまたま僕はそうじゃなかったというだけの話。

制作物の中身は一旦ここでは置いておく。
上で挙げたような事はクオリティ管理を除いて、
やるかやらないか、考えるか考えないかの話。
センスの有無とか、上手下手じゃないから、出来る事って技術や知識以外に意外とある気がする。
せっかく好きなことをするのだから、やっぱ生産性それなりに上げましょうよ~っていうお話でした。

まとめ▽
多少でもお金の事から解放された方が楽しいと思う。
『予算がない』、『個人なので…』を合言葉になってしまうジレンマって、ある程度はやり方で卒業出来る。

それではまた。

イラスト 虹村ねり Room97『凛区』より

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のりる
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