ノードソン物語 第4話 ノードソンのコアスピリッツ
意外と知られていないノードソンの企業プロフィールについて、歴史を紐解きながらご紹介する連載「ノードソン物語」
(noteマガジンにまとめています↓)
https://note.com/nordson/m/mdebd263a9130
第4回目となる今回は、ノードソンの企業理念や、創業時から大切に受け継がれている精神についてご紹介します。
ノードソンの創業者ウォルター・G・ノードとその二人の息子・エリックとエヴァンは1950年代に、将来の成長が見込まれる独自性の高い製品を探し求め「エアレススプレー技術」に注目し特許を取得、ビジネスを拡大していったという話を前回ご紹介しました。このように時代の流れを読み、革新性のある技術を積極的に取り入れ、新たな市場を開拓していく姿勢が、現在のノードソンにも受け継がれているコアスピリッツと言えます。
エアレススプレーの製造・販売で培った、正確に液体を塗布する技術を接着剤に応用し、ノードソンは1960年代にホットメルト接着剤アプリケーターを開発。以降現在に至るまで、ホットメルト接着剤の塗布機器におけるマーケットリーダーとなっていきます。
2000年代以降も、ディスペンシング(塗布・塗装)に関連する未参入の産業に関連する企業の買収を次々と行い、食品・飲料、日用品、自動車関連、医薬品・医療機器、電機・電子、建築・建材など様々な業界に顧客を拡大していきました。コアとなる技術もディスペンシングの他、成膜・塗工、試験・検査、計測・制御などに拡張し、提供できるソリューションも多岐にわたっています。
ノードソンの共同創設者エリック・ノードはこのような言葉を残しています。
“My hope for Nordson is that we continue to be a venturesome company, operating somewhere out on the leading edge…
This can only happen if we continue to encourage innovators and entrepreneurs.”
(私がノードソンに望むことは ベンチャー企業であり続けることです。
これは、革新者や起業家を支援し続けることでしか実現できません。)
今やノードソンは世界に35か国以上の拠点を構え、グループ全体で7000人以上の社員を抱える企業となりました。しかし、現在にもベンチャー企業的な精神が受け継がれていることが、ノードソンが昨年、精密農業機器を製造販売するイタリアのARAGグループを買収したことからもわかります。
時代の流れを読み、戦略的に企業買収を行い、柔軟に事業ポートフォリオを転換させながら成長していく現在のノードソンには、まさに「革新者や起業家を支援し続ける」姿勢が体現されていると言えます。