カリフォルニアが私をかえた #3
カリフォルニアに来て2週間ほどで3歳の子供はプリスクール(保育園)へ。
初日、笑顔いっぱいで帰ってきた。先生は若くて元気なアメリカ人。沢山お友達を作って楽しんでほしい。
日本の保育園で週に1回英語の授業を受けていたが、その他英語の教育は何もしていなかった。
私としては、遊びを通じて心をかわしながら言葉も社会性も学んで行ってほしいという思いで、言葉で苦労するという考えを持ちたくなかった。
その翌日、素直にプリスクールに向かったものの、私が帰ろうとすると急に不安になったように
『お母さん、一緒に家に帰りたい!』
心苦しくなったが、先生はしっかり抱きしめてくれていたので、またお迎えに来るからねと手を振って帰ろうとした。
『お願い、お母さんおうちに連れて帰って!』
子供は大声で悲痛な叫びをあげていた。何度も何度も私にお願いしてきた。
そこにいた、誰もがいたたまれない気持ちであったと思う。日本語で叫んでいるので、何を言っているのかはわからない、でもその様子から気持ちは伝わっていただろう。
泣き叫ぶ我が子を抱きしめたかった。帰ろうとしていた足は子供の方に向かいそうであった。
そんな気持ちを押し込めて、家に帰った。そうすることが、学校での生活に慣れること、毎朝お母さんから離れるのが辛くなることを軽減してくれると信じて。
お迎えに行くと、ニッコリ笑う我が子。でも朝の大泣きで目の下にクマができていた。
毎日学校に行くという習慣があったせいか、翌朝も学校に行く事を嫌がることはなかった。バイバイする時にハグをしっかりすることと、先生に手をつないでもらうことで気持ちを落ち着けることができたんだと思う。
毎朝、手を繋ぎに来てくれた先生に本当に感謝。泣き続ける子供を一日中抱いてくれてありがとう。アメリカで、こんなに先生にやさしくしてもらえると思ってもいなかったよ。
子供にとっても私にとっても、結果的によいスタートをきれたと思う。
次はアメリカプリスクールと日本の保育園の違いあれこれについて書きたいと思います。
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