北アルプスの麓から
お日様がよく当たるところから、少しずつ紅葉していく木々の様を眺めては、秋深まる季節を追いかける日々。
ご無沙汰していたnoteに、近況を綴ります。
生まれてからずっと過ごして来た愛知を離れ、今年の春から長野県の北アルプスの麓で暮らしています。
穂高養生園というリトリート施設のワークエクスチェンジのキッチンスタッフとして。
そして、今まで積み重ねてきたことたちも一度フラットにして。
初めて養生園を訪れたのは確か、5年くらい前。
仕事を辞めたタイミングでした。
滞在中に頂いたお料理にとても癒され、ずっとどこかで眠っていた自分も料理が好きだった気持ちが目覚めるようになりました。
そしてそれからいつか、いつか働いてみたい…と思いつつもタイミングが合わず諦めていたけど、不思議なことに、今こうして、ここにいます。
今年の春、スタッフとしてここに暮らし始めた頃が遥か昔のようで、ついこの間のよう。
言葉では綴りきれないくらい濃い日々を過ごしています。
でもこうやってようやく言葉にできたと思ったら、冬季休園がもうすぐそこに見えています。
春から今日までの日々は
日々色んなことに追われたり、
時にはバランスを崩したり、
楽しい中にも苦労はたくさんあって。
でもようやく最近になって、
きれいな満点の星や、
歩くたびに季節を知らせてくれる深い森、
川の音、鳥の囀り
そして色んな人との関わりの中で磨かれていく自分。
…そんなたくさんの恵みを受けていることに気付き、知る日々です。
どれだけ豊かな自然が近くにあっても、
そこに向ける意識が必要で。
でもその意識が遠のいていても、その環境の中に身を置いていれば無意識のうちに自然からの働きかけをたくさん受けているのだな、と不思議な感覚に陥ります。
さて、ここには書ききれない日々ですが、
最近はワークショップの方たちに向けたお料理を中心にメインで調理する機会を頂いて、楽しくお料理に勤しんでいます。
お料理もそうだけど、今までの暮らしを離れると自分が大切なしていたものが見えたりする気がします。
そんなことも、また、ぽつりぽつりと綴っていけたらいいなと思います。
あ、また黄色く染まった葉っぱがひらひらと地面に落ちていきました。
続く。