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いまこことここまで。コミュニティーナースとの出会いから。

なんとなくいまの自分の現在地を記しておきたい気分。

ちょっとした区切りのタイミングなのかもと思ったので、まとまりのない言葉ですが並べてみます。

看護師として働きだした22歳。 
がむしゃらでそれはそれで楽しかった。

でも徐々に自分の体と心が乖離していくのを感じた3年目のはじめ。

退職を考えたけど上司に異動を提案され、訪問看護ステーションへ配属に。

病棟のときも、訪問看護のときもいつも自分のなかに疑問符があって
「人のためのいう名の行為は、はたして本当に相手のためになっているのか?」 という答えのなさそうな問いを持って働いていた。

もともとの責任感の強さや納得ができないことが嫌な性格だったので余計とそんなことを人一倍感じてたのかも。

そんな中で「どうして人は病気になるのか」考えるようになった。

病気になった人への処方箋は検査や薬が一般的で、効果はもちろん否定しないけどそれは対症療法にすぎないんだなというのが現場での実感。

病気(症状)が枝葉とすれば、根本は根っこにあるんじゃないかと思い、根が健康であれば病気にもならずに済むんじゃないかと考えるようになった。


そんなときに出会ったのが「コミュニティーナース」という存在。

制度や場所をとらわれず、身近な相談役やときに橋渡しの役割として地域・暮らしのなかに存在するナース。

この活動を知ったときに、これなら自分の疑問を解決できるヒントになるんじゃないかと思い、3年目の冬にコミュニティーナース育成プロジェクトを受講。

このプロジェクトで向き合ったのは、意外にもひたすらに「自分」。
コミュニティーナースやナースである、それ以前の自分自身。
その中で自分のルーツを探ったり、考え方の偏りに気づいたり。
自分と向き合う機会なんてなかなかなくて、かなり気力と体力のいる時間でもありました。

そして何より置き去りだった自分軸(自分がわくわくできること)を持つことの大事さに気づき、もっと自分もいきいき働きたい!と思って退職を決意。

ところが退職してまず自分を襲ってきたのは「不安」
組織に所属していない不安、地域に出ても所属を求められる。収入の不安。行き先の見えない不安。

不安は焦りにもつながってしまいますね。

退職して地元に戻っていたので、地元でなにかしたいと考えていろんな活動に顔をだしてみたりしたけど、そこでまた自分の軸が見えなくなってしまって。

でもなんで気づけたかというと、今思うと植物療法を学び始めてたからなのかも。

私が退職した理由のもう一つに、以前から興味があった「植物療法士」というハーブや精油などの植物の薬理作用を、人のセルフメディテーションや疾病予防に活かしていく勉強をすることがあり、東京へ通学を開始。

常に「人のため」な看護師には、相手をケアするためにはまずは自分を知り自分をケアできるようになることと、という課題はすごく難しいものでした。

自分の体調やこころの変化、日々の不調へのケアをノートに毎日書き留める。
こういう作業をしていると些細な自分の変化にも敏感になっていく。

こうやって自分の体と心がみえて解決されてくると、次に身近な周りの人のことが気になるようになってくる。
頭痛持ち、便秘、生理不順、PMS。。
みんな必ずといっていいくらい不調を抱えていて。。

今まで仕事の中では高齢者相手ばかりだったけど、身近な同世代こそニーズがあるんじゃないかって思ってきた。
(もちろんじぃちゃんばぁちゃんはだいすき)

そうすると例えいくら薬効の高いハーブがあっても解決できないことばかり。

そもそも生活の大きな割合を占めている仕事だったり、食べ物だったり。心の持ち方だったり。

人の健康ってそもそもなんだろうっていまだによく思うけど、それを揺らがせるものってひとつじゃなくていろーんな角度からアプローチが必要になってくるんだなっていう実感があって。

それまでは食べ物を正せば病気にならないんじゃないかなんていう偏りがちな思考だったけど 、もちろん何を食べるかは心と体を作るうえで非常に大切だけど、もっと深く複雑なところに根っこってあって、いろんな要素が絡み合ってる。

それからいろんなことにもっとアンテナを向けてみた。

わたしたちをとりまく要素は、自然環境、仕事、余暇、食事、家族関係、人や地域とのつながり、文化、情報、価値観、経済などなど。。もっと知るべきことがたくさんあることに気づく。

そしていろんな要素が組み合わさってできている日々の暮らしって、本当に大切だなあと感じるようになりました。

そうするとやっぱりどんなライフスタイルにするかを考える上でどんな仕事をするかは大きくて、でもこれから社会に本当に必要な仕事ってどんな仕事なんだろうと考えるようになった。

と、いうことでこの秋から地球しごと大學で学びを深めることにしました!


私は去年から土に種を蒔き、四季の変化を感じられるような自然が近い暮らしに切り替えてから、今まで以上にたくさんのことを感じて、快・不快の感覚もより明確になってきて自分が楽になっていく感覚。不調もすっかり減り、自分で元気だな~!と思える。

これから自分の中で軸にしていきたいことは、

病気にしないためのアプローチではなく、
その人が持っている可能性とかその人らしさに気付き、自分らしくいきいき楽しく生きていくこと。
その先にその人の心と体の元気がある。
病気や不調は自分からのメッセージと思えば有難いもの。

そしてその先の先には、大切な自然が豊かになっていくこと^^
ここだけは譲れなくて、やっぱり私たちも自然の一部であるから。
水も空気も土もすべて私たちとつながっているはず。 でも自然に目をむける心がまずないとね!

そこへのアプローチは美しさだったり、楽しさだったり、ユーモアだったりがいいんじゃないかなぁ。

コミュニティーナースという言葉を軸に自分の在り方をぼんやりとずっと探っています。

きっとまた変わっていくこともあるけれど、大切にしたいことはあんまり変わらないかな。

小さな世界の中でもみんなが平和に楽しく暮らしていける社会になるといいなぁと思っています^^

えらく長文になりました。マイコミュニティーナース論でした。
読んでくださりありがとうございます!


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