ご時世ゆえー乳腺炎になった話②ー
出産した病院では、母乳外来も受診できたため
連絡を入れ、発熱の症状を伝えると来院時は
裏の通用口で待機するように指示を受けました。
また、時間は産科外来が落ち着く昼過ぎを指定されました。
夫は1回目の育休から復帰したタイミングだったため、重苦しい体調でワンオペ育児をこなし、
家を出る前にもう一度熱を確認するとすでに38.5℃に上がっていました。
日差しが降り注ぐ空の下、駐車場で待ち構えていたのは、防護服に身を包んだ看護師さんとガタガタと音をたてる粗末な机にパイプ椅子でした。
「私のこと、恨んでいいよ!」
看護師さんはそう言い放つと、
コロナの抗原検査の規格外の長さの綿棒を
躊躇なく私の鼻に突き刺しました。
娘はというと、抱っこ紐の中でその棒のゆく末をぼんやり眺めていました。
(まま、何だかいつもより暑いなぁ~)
「発熱があるとどうしてもね~
今はこれをやらざるを得ないのよ~ごめんねえ。
あ、今日天気いぃ...」
はい、はい...
看護師さんの気遣いたっぷりのサービストークになけなしの体力で相づちを打ちながら
(一応、病人なんですけどお、、)
座ってはグズる娘に鞭打たれ腰をあげ小刻みに
縦揺れしながら検査結果が出るのを15分、
日に照らされながら待ちわびました。
無事陰性の確認がとれ、ようやく院内へ通されました。
つづく
※2021年の出来事です