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【50代の大学生日記 第38話】7度目の正直

 約1ヶ月のごぶさたです。大学の卒業制作小説(来年度の卒業に向けてすでに執筆している)の添削が返ってきたので、次回提出(4月上旬)に向けてこの1ヶ月で創作活動にいそしんでいたわけでもなく(むしろ全く手つかず)、旅行に出かけていたわけでもなく、私は何をしていたのかと申しますと・・・・・・
書道の昇段試験(1年に1度)に提出する作品を必死のパッチで作っていたのです。
 なぜにここまで「必死のパッチ」なのかといいますと、ただいま『昇段試験6連敗中』、言い換えると『五段になれないまま四段をやって7年目』という笑えない状況だからです。書道は「趣味」だし、先生について習うでもなく好き勝手に書いているので、楽しくなければやる意味がないのですが、進歩が目に見えないのもストレスでしかないので、なんとか今年は合格を目指したいところです。
 昇段試験の種目は、漢字(篆書・隷書、楷書、行書・草書の3つから2つを選択)、仮名、創作、実用書の5種目500点満点で、五段になるには425点が合格ラインです。ここ数年、連続して420点で惜しくも不合格というのも悔しさ倍増です。
 このままいつもと同じことをしていたら、今年も420点なので、ちょっと思い切って投資をしてみました。

芸術は爆発だ!

①書道用の机を買ったぜ
単身赴任をしたとき以来12年間、床に紙を置いて、床にひざまずいて書いていましたが、寄る年波には勝てず、膝や腰がつらい今日この頃。書きながら動くのが億劫になると仮名の連綿(切れ目なく続けて書く書法)も不自然にブチ切れがちになるし、立ち上がって全体を見渡すのが面倒になるとバランスがおかしくなりがちだし・・・・・・
思い切って書作用の長机を買いました。よく公民館や講習会会場にあるような脚を折りたためる長机なのですが、置いてみると・・・・・・
狭い部屋では思いのほかめっちゃ場所を取る! でも脚を折りたためてよかった。使わないときは下写真のように部屋の隅へ立てかけて、どうにか布団が敷けました(笑)

書作用長机

②高い筆と高い紙を買ったぜ
これまで、「いい紙」を買いたいと思ってはいたものの、どれが「いい紙」なのかよくわからず、1反(100枚)買ったけど、その紙が「ハズレ」だったときのリスクを考えるとなかなか思い切れず、割高なのを承知でばら売りの紙を10枚ずつチマチマと買っていました。
しか~し、私は去年の2月から書道用品店でバイトを始めたので、プロの先生方の間で売れ筋の「いい紙」「いい筆」がわかるようになり、今回の試験に備えてバーゲンのときに思い切って買っちゃいました。
使った感想は・・・・・・
「やっぱりええ紙、ええ筆はええ!なんで今まで使わへんかったんや~!」
仮名の1枚の作品の中で、潤渇・濃淡を出すために、これまで墨がにじまないように筆に含ませた墨を失敗作の紙を使ってとったり、逆にカスカスになりすぎないようにちょっとだけ墨を含ませたりとチマチマしたことをやってどうにか創作していたのですが、ええ紙とええ筆を使うと普通に書いているだけで潤渇・濃淡が出る~(涙)

 なんか、今年は合格できそうな気がする~! 何の根拠もないけど~
出品作(代表選手)を選ぶために、作品を並べてしげしげと眺めていると、「あぁ~ ここが惜しい~ なんでこの1枚だけこんなミスをすんねん!」というのばかりで、すなわち、去年までと同じようなことを繰り返しているわけで・・・・・・ ほんまに腕を上げたかどうか、かなり怪しげです。
まあ、とりあえず、3月20日頃の結果発表をお楽しみに。ではまた。

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