星には空が必要 -sha・la・la・la-

最近エレカシの曲ばかり聴いていたけど、
宮本氏のソロ曲「sha・la・la・la」を久しぶりに聴いて、
改めてすごい曲だなと思ったので、感じたことをメモしておく。
(あくまで個人の解釈です。)

空の描写に注目して聴いてみると

・幼き日
 →"遠い星空に誓った幼き日 俺は絶対勝つってよ"
・二十歳の頃
 →"星に願いをかけた二十歳の頃 いかした大人になりたいってよ"
・白髪まじりの今
 →"立ち止まって夜空見上げた"
  "空にはあの頃と同じ星がまたたいている"

幼い頃、遠い星空に無邪気に誓っていた子が、
二十歳の頃には願うようになっている。
世の中を知れば知るほど自信を持って誓うことは難しくなる。
いろんなことを諦めながら大人になっていく。
だけどやっぱり星に願わずにはいられない二十歳の"俺"。
そして、心では叫んでいても夜空を見上げるだけの白髪まじりの"俺"。

この短い歌詞の中で人生の機微がぎゅぎゅっと濃縮されている。

リリース時のインタビューで宮本氏はこの曲について
「夢を追い続けようぜ」という曲ではなく
「生きてること」を歌っている、と語っていた。
初めはやや難解に感じたけど、今ではとても納得できる。

星空の表現の変化にも注目したい。

星空→星→夜空(に星がまたたいている)

星に注目していた"俺"が、空の方も意識するようになっている。
星空は星だけでは成り立たない。
星を浮かべる空があって初めて星空になる。
だから、星には空が必要で、影には光が必要で、
山があるから谷があって、登ったり下ったりして…。
生きているってそういうこと。


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