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「文語表現化する」という仕様

文字起こしの仕事を探していて、インタビューの音声を「文語表現化する」という仕様を見掛けた。
文語というと、古文で習ったあれ? そんな需要あるのか…。
気になったので詳細を見にいったら、どうやら「書き言葉」にしてほしいみたいだった。

文語とは、うちの広辞苑にはこう書かれている。

①文字で書かれた言語。もっぱら読み書きに用いられることば。文字言語。書きことば。文章語。
②日本語では現代の口語に対して、特に平安時代語を基礎として発達・固定化した言語の体系、または、それに基づく文体の称。

広辞苑第六版

私は文語表現というと真っ先に②が思い浮かんだけど、「書きことば」が最初に出ているので、この募集の表現は間違ってはいない。私の認識が古いってことだ。
要は、くだけた口調を直すという意味で使っているのだろう。

確かに、口語が話し言葉を表しているのなら、その対義語は何なんだろう。
やっぱり「文語」? 分かんないな。

しかし、久しぶりに広辞苑を引っ張り出して眺めていたんだけど、なんて過不足ない、簡潔な、美しい表現だろう。
ここのところAI起こしのでたらめなテキストに翻弄されていた(そして怒っていた)から心に染みる。拡大眼鏡かけないともう読めないけど…。

で、辞書といえば『舟を編む』だ。
あれは、小説、漫画、アニメと、どれも素晴らしい出来だった。
アマプラでアニメが現在見られなくなっているのが、残念。


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よしこ
サポートしてくださるの? ありがとう…。ご恩はきっと返すわね。