【第4版】プロローグ ゴリトスの願い
雷の国
黄泉の国に一番近い場所といわれているのが、雷の国です。
雷の国は機械の国の隣国ですが、そこに至る道は数百年の間閉ざされていました。
月の国の王ツクヨミが自らの目的のため、月の儀式を行いその道を開きました。
ケイティの魂
ケイティは願いの魔法の反動で眠りの呪いを受け、その肉体は職人の国に安置されています。
ケイティの魂は完全には消滅しておらず、雷の国と黄泉の国の間を彷徨っています。
ルインの計画
ルインの計画の発案者はツクヨミでした。
ツクヨミはケイティを救いたい、ただそれだけを告げ、協力者を募りました。
協力者は、水の国のアテム、賢者の国のルイン、職人の国のカケル、雷の国のラシディ、魔法の国のジャスミン、罪の国のラムリア、そしてドラゴンの国のクーロン。
ツクヨミはケイティを救うためには月の国の秘術、反魂の術を行う必要があること、反魂の術を行うためには、膨大な魔力が必要なことを協力者の王達に伝えました。
そこでルインが賢者の石を使うことを提案し、スムーズに事が進むように自らが矢面に立つ形で計画が進んでいきました。
ゴリトスの願い
ゴリトスは孤独でした。
数百年の生を全うし、全ての友を失い、今は穏やかな死を望んでいました。
旅人に機械の体を勧め、なんとかして友を得ようとしましたが、上手くはいきませんでした。
そんなゴリトスにとって、ダンスバトルでの騒動は渡りに船でした。
ゴリトスは後日、雷の国の王ラシディに会い、自らの願いを告げます。
――私に穏やかな死を与えてほしい
黄泉の国から流れてくる、死の魔力を受け続けているラシディにはそれが可能でした。
その見返りとして、ゴリトスは全ての王が納得する賢者の石の争奪戦を提供することを約束しました。
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