五等分の花嫁~一花推しの考察
一花を示すもの
私が五等分の花嫁で一番好きなキャラは一花です。
今回はその一花について考察を纒めてみました。
※ネタバレなどが含まれていますので、まだ読んでいない、これから読む、見る、という方はご注意ください。
一花のモデルなど細かな考察は私には難しいので、ここでは目に見える部分から彼女への考察を書いていきます。
①イメージカラー
黄色の意味
一花のイメージカラーは単行本の表紙、カーディガンもあり、黄色です。
黄色は太陽の色であり、心理的には「明るい」「開放的」「独立」などの意味があるそうです。
寝てるときは裸族であったり、あらゆる人から好意をもたれる一花にはとてもぴったりな色です。
ただしいい意味だけでない
ただ黄色は過剰になると「強調しすぎて、周りとの不和」を生むそうです。
また神経質な面も持ち合わせているので、心配事などがあるとそれに耐えれる力は弱い。。。
風太郎への思いが強く、ニ乃、三玖の動きに不安になり、暴走してしまった一花。
彼女が黄色をつけている時はそんな心の不安が現れているのかもしれません。少し振り返ってみると、彼女が黄色のカーディガンを付けていないのは、花火後の登校時、最初の中間試験(風太郎への恋心に気づく前)、卒業式での全員集合(他の姉妹はカーディガンやベストを着ている)です。
だいたい付けとるやん!、と突っ込まれそうですが、私服も多いので付けてるシーンもそこまで多く描かれてないと思います。
彼女たちは1日を五等分
これは個人的な見解なのですが、姉妹は1日の時間帯で役割をもっていたと思います。
時間割は朝は一花、昼~夕方は二乃、三玖、四葉、夜は五月です。
一花は朝、風太郎を待ち伏せしているところが描かれています。しかも風太郎から不自然なほど、と言われているので相当なんだと思います。
本来は昼間にニ乃、三玖、四葉、の順なのですが、学生なのでそこは難しい。なので、放課後のバイトや学校行事、学級委員などの彼らが日中生活している場のイベントが彼女らの時間帯だと考えています。
そして五月は夜。風太郎を送り届けたとき、お泊り、旅館で深夜に呼び出し(ニセ五月により失敗)など彼女は1日の終わり、次の日への布石を打つ係だったような気がします。
さてそんな勝手な考察から、朝担当の一花です。
独立心の強い彼女は朝みんなで学校に行くルーティンを軽々超えて、風太郎を待ち伏せします。
この朝の登校シーンは2巻(花火後)と9巻(ニ乃の告白後)で描かれていますが、2巻ではカーディガンなしです。この時は役者を姉妹に報告できたことで不安がなくなったので黄色のカーディガンを外していたと思われます。
逆に9巻では不安が強くなっており、それが色に現れたのだと思います。それがだんだんエスカレートしていくのですが、朝の彼女の行動を見ると色々見えてくるものがありそうです。
余談ですが、彼女がもっと早く売れていたら、この待ち伏せ時に一花目当てにコーヒー屋さんに長蛇の列ができそうです。
②花について
一花のコミックの表紙(2巻)についている花。色々言われていますが、僕はキク科の植物、と考えています。
よく出るひまわり(キク科ひまわり属)もガーベラ(キク科ガーベラ)の説も非常に納得感あるし、私もそうだと思っています。なので基本はキク科の植物と考えています。
※7巻の黄色い薔薇についてはいろんな方のご意見が素晴らしいのでこちらでは特に加筆しません。
ただ、同調するだけだともったいないので、私なりの仮説です。
キク科の中で私は一花には菊が近いのではと思うのです。
菊には「高貴」「高潔」などの言葉があります。この言葉と一花を結びつけるのは無理がある、、、とは思いません。
一花は芸能活動をして売れる前から周りからは高嶺の花的な存在でした。林間学校でも、7巻で本屋で会った同級生からも上界に住む人として見られていました。
なので一花は周りからは菊の花言葉のまま、の存在だったのではないでしょか。
ここまでが半分でもう半分は、「黄色」であること。
ただ黄色になった途端、菊の花言葉は「破れた恋」と、悪い象徴になります。これは西欧文化の中で「黄色」の印象により悪い花言葉がついたことにより、日本でも悪い言葉になったと言われているそうです。
破れた恋。
破れたには「負け」もありますが、「破綻(物事が成立しない)」という意味があります。
5年前の嘘(深い意味はない)から始まり、修学旅行で自らの恋のために、嘘をついたことで、破綻し、戦線離脱をした一花。
菊の花言葉が持つ2面性が彼女を表しているのではないでしょうか。
「高貴」「高潔」という外見で、「破れ」を包んでいる。
彼女には美しさと悲しみが備わっているようです。
またこの2面性の表現として、言動と心の声の描写をアニメでは花澤香菜さんがとても素敵に演じていただいたと思います。
最初はイメージ違うかな、とも思ったのですが、普段はカラッとした快活な喋りなのに、心の声になると少し水分を含んだ感じで、とても感動しました。
「破れ」。言葉だけだとマイナス面が大きいですが、この出来事が一花が成長を促し、内面の魅力が増し、女優として大きく成長したのだと思います。
補足:キク科について。
最後にこの科の植物だった事自体、一花を表現していると思います。
キク科には鑑賞の意味もあれば、食用などに使われることもあります。
菊自体も食用(飾り程度ですが)使われますし、ひまわりは種が油や食用として使われています。
花としての見た目だけでなく、実用性としての側面を持っており、この花の用途は他の姉妹と違って、高校生と女優を両立させている一花っぽく感じています。
一花には作品を通して、マイナスな部分が後半でてしまいましたが、私は非常に好きなキャラです。
みんなポジテイブな変化をしているのですが、一花だけはネガティブな変化をしました。作品の展開としては必要だったと思うのですが、風太郎の一花に対する言動には尊敬や恩があり、確実に他の姉妹とは違う感情が注がれていたと思います。(もったいない)
なのでゲームとかで本心丸出しで、風太郎(ユーザー)と結ばれてたりするのを見るとなんだか安心します。
できたら映画のエピソードを鬼滅の刃の無限列車編見たく、拡張してテレビで放映していただきたい、それが切なる願いです。
またこんな仮説が合っているのか、わからないのですがこんな仮説を書かけるような作品を届けていただいた春場ねぎ先生に感謝です。
2022.06.20
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