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【新婚旅行inサンライズ瀬戸】東京駅、初めての10時打ちでサンライズツインの寝台券ゲットなるか!?

サンライズ瀬戸は、東京から四国・高松を結ぶ寝台特急です。その人気ゆえ、寝台券の入手は年々難しくなってきています。
特に、2人利用に最適なサンライズツインは、発売とほぼ同時に売り切れることも珍しくありません。

私も妻も、旅行系YouTuberスーツさんの動画が好きでよく観ています。同い年の彼の動画を観つつ、いつか寝台列車乗りたいよね、とよく話していました。
そして新婚旅行の話題になり、乗るのは今なのでは!?…と決意を固めました。

まずはどの程度取るのが困難なのか、何度かネット予約で練習しました。(予約する練習…?)
やってみてよく分かりましたが、本当に取れません。なにかを根本的に変えなくては到底無理。

そこで、選択肢に入ってくるのが「10時打ち」という方法です。

これは、乗車日1ヶ月前の午前10時に、全国のJR駅のみどりの窓口で一斉に発売される寝台券を、発売開始と同時に駅員が専用端末で抑えるというもの。詳細は省きますが、ネット予約で発生する通信遅延に対して優位となります。

今回は、この謎に包まれた10時打ちを初めて実施してきたので、体験記として残します。
これから実施する方の助けになれば幸いです。

まず、どの駅を選ぶか

10時打ちをするにあたり、最初に考えるべき問題。
妥協せず1番勝率が高い駅をチョイスする必要があります。

私が住む東京都内には、この10時打ちができる(いや、やっていただける)駅が幾つかネットに上がっています。
あくまで懇意のサービスのためか、不確かな情報も多く大きめのターミナル駅に出向き情報収集をしました。

諸々調べたのち、ここからは個人的見解ですが

専用窓口の数や、専用の待機場所やレーンを設け確実に対応いただけるという安心感、駅員さんの圧倒的経験値など

調べるうちに確実を狙うなら東京駅しかないという結論に至りました。

東京駅 丸の内地下北 みどりの窓口にて

新婚旅行という大風呂敷を広げている以上、決して負けるわけにはいかないのです。

前準備

①申し込み用紙の記入

事前に最寄りのみどりの窓口で申し込み用紙を記入しておきます。サンライズツイン、シングルツイン狙いです。新婚旅行なのでサンライズツインが本命。
第3、第4希望はサンライズ出雲想定で岡山までとしました。

メモ欄は『禁煙・喫煙は不問』と記入しました。欲をいうと禁煙希望ですが、喫煙でもサンライズツインが確保できるなら万々歳です。

ちなみに、乗車日は3月上旬の平日です。

当日着いてからでもOK(何しろ時間はあるので)

②行列待ち用のイス

元々キャンプ用の組み立てイスを持ってますが、もっとコンパクトで簡易的なものが相応しいだろう。
ということで、ダイソーで見つけてきました。
リュックに2つ入れても難なく入り、機能も必要十分。

220円の椅子
耐荷重50キロ(ギリギリアウト🤨)

③カイロ調達※冬場

防寒着はもちろんですが、忘れてはいけないのはこれ。冬場は待機場所が相当寒いことはリサーチ済みなので、いくらあってもいいと思います。

10時打ち当日(2025年2月某日)

京浜東北線始発に乗り込み、東京駅を目指します。
というのも、関東圏から公共交通機関で東京駅へ向かう手段の中で、この電車は相当上位の時間に着くことができます。

同じことを考える始発組対策として、東京駅近くのネカフェに泊まることも考えました。ただ、検索をかけて分かりますが東京駅付近にはほぼ在りません。
これは大きい。逆にチャンスだと思いました。

今回は大宮行のため、早朝4時45分着。
電車を降りてそのまま小走りで「丸の内地下北口」を抜け、「丸の内地下北 みどりの窓口」に向かいます。

心配でしたが、無事1番目を確保しました。
安心するのもつかの間、ここから5時間強の長い戦いが始まります。

丸の内地下北口。この右手にみどりの窓口がある
私たち以外誰もいない構内

私たちがついた朝4時の気温をみると、なんと1度台。時間潰し用に持ってきた本をめくる手がかじかむ寒さでこれが1番きつかった。

建物内の地下といえど、常に風が吹き抜ける通路なので、おそらく外気とそこまで変わらない過酷な状況。日光が届かないのもきつい。

ここで、念の為に持ってきたダイソーイスやカイロが防寒的に効きました。本当に持ってきてよかったです。

寒すぎて擦りすぎたカイロ

5時半になると、みどりの窓口が営業を始めました。それに合わせ、駅員の方が私たちの前に看板を設置していきました。

目の前に置かれた看板

『10時より一部の窓口を専用窓口にして発売をさせていただきます』の文言。本当にありがたい限りです。

その後、5時半に2組目、10分後に3組目、6時半に4組目、、と行列が続いていきました。

さらに時間は過ぎ、6時半。
ここで満を持して(?)目の前のスタバがオープン。即行でモバイルオーダーをして、ホットココアを注文。

スタバの開店がここまで嬉しい日はもう2度と来ない。

6時半、目の前でスタバ開店

事前に調べた時に、行列に並ぶ際のトイレ対策としてモチを食べるというのがありました。

今回は2人で来たため、その対策はせず利尿作用なども気にせず、飲み物で暖をとることができました。
交代でトイレに行けるのは強いです。

余談ですが、並んでいると通りがかりの人に何時からいるか聞かれました。確かに私もその情報が欲しかったので気持ち分かります。(それもあってこの記事を書いてます)

いざ、みどりの窓口へ

いよいよです

9時半のタイミングで、駅員さんが申込用紙を回収しにきました。確認の後、赤ペンで順番を書いたようで数分して戻ってきました。

右端の1番窓口に案内される

9時50分頃、ここで初めてみどりの窓口内に通されます。出口側から入り専用レーンを通り、窓口へ。
暖房が効いていて暖かい…
10時打ちの専用窓口は全部で4つ設置されていました。

9時56分頃、窓口の幕が開き駅員さんと対面。
内容の確認を改めておこないます。

いざ、10時打ち!
10時ちょうどに、駅員さんが予約を試みます。

駅員さん「…よし…よし…」
私「(……どっちだ!?)」

結果は…!?

見事、第一希望通りサンライズツイン獲得!!

ううぉおおおおおおおお!!
ありがとう駅員さん。

念のため2人とも手元でネット予約を試みていましたが、全滅。任せてよかった…

ありがとう駅員さん。このご恩は忘れません

終わりに

3時半起きで5時間寒さに耐えた頭で、
「あの駅員さんに何かおひねり的なものを渡すべきだったのでは…」
と考えながら帰路につきました。

想像以上に疲れましたが、ここ数週間の不安が払拭され清々しい気分です。いや本当疲れた。

以上が、大抵の人が一生に一度もやらないであろう10時打ちの体験記となります。

初めての寝台列車。どんな旅になるか、今からソワソワ。なんのお弁当買ってこうかな

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