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紫陽花_『野ら犬』の詩(うた)

気まぐれな あなたのことだから
今頃はむらさきの花言葉をまとい 
したたかに降る雨を気にもせず 
あなたにしか見えない道を
ひとりで歩いている

もしも夢の中のように歌えるのなら
あの遠い日の出来事は忘れて

街角に咲く薄紫の紫陽花が濡れそぼるように
なにもまとわぬままでいい
ありのままのあなたでいられますように

戸惑いが積み重なる日々を
優しさにかえてきたあなたのその想い
いつの日にか誰かに伝う
こぼれ落ちる小さな夢は
それなりに残酷さ

もしも夢の中のように歌えるのなら
あの遠い日の約束を叶えて

街角に咲く薄紫の紫陽花が濡れそぼるように
なにもまとわぬままでいい
ありのままのあなたでいられますよう

願わくば
ひだまりのような
忘られぬ恋をして
胸が張り裂けるよなまどいの中
人知れず眠ればいい

気まぐれなあなたのことだから
今頃はむらさきの花言葉を
むらさきの花言葉を
むらさきの花言葉を

song by 野ら犬

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