猫になりたい_『野ら犬』の詩(うた)
来世は猫になりたいの
そこらをうろつく野良猫に
好きな時に好きな物を食べて
あくびをしながら垣根歩く
犬じゃヤダな
だって首輪をはめられ
カリカリのご飯ばかり食べ
毎日同じ道をあるく
それじゃ人間とかわらねえもんな
出来るなら 猫になりたいな
自由できままな野良猫に
お腹が空いても飼われたりしない
夢は縁側で昼寝することさ
来世は猫になりたいの
そこらをうろつく野良猫に
ケンカが強くて男前
イカすメス猫にもてもてさ
犬はヤダな
へんな服を着せられて
お手をしたり伏せたり芸をして
飼い主のご機嫌をとる
それじゃ人間とかわらねえもんな
出来るなら 猫になりたいな
自由で気高い野良猫に
あばずれなヤツには惑わされない
夢はあの子の膝で眠ることさ
犬はヤダな
だってじぶんの尻尾を追いかけてクルクル回って
あてどないことを繰り返す
それじゃ人間とかわらねえもんな
出来るなら猫になりたいなあ
自由で賢い野良猫に
車の前には飛び出したりしない
夢は小説の主役になることさ
song by 野ら犬