【アメリカ生活】ロサンゼルスにある呪われたホテルの話
前回に引き続き、アメリカ、ロサンゼルスのダウンタウンでの話。
ダウンタウンには、「Cecil Hotel (セシルホテル)」という呪われたホテルがある。
現在は、Stay on Main Hotelという名前に改名して入り口の看板は変えているけど、ホテルの上の方に付いている看板はCecil Hotel(またはHotel Cecil)と書かれたまま。
最近では、アメリカで放送されているドラマ「アメリカンホラーストーリー」のシリーズ「Hotel」の舞台になったり、再び話題になっていた。
なぜ呪われたホテルかというと・・・
1954年、50代女性が7階の窓から飛び降り自殺。ホテルの入り口の庇に落ちた。
1962年には、8階の窓からやはり女性客が飛び降り自殺。その女性は、セントルイスからのバスの切符と59セントの現金、残高1800ドルの預金通帳だけ持っていた。
1962年、27歳の女性が夫との口論の果てに9階の窓から飛び降り自殺。女性は下の歩道を歩いていた不運な男性の上に落ち、2人共即死した。
1964年、ホテルに宿泊していた元電話交換手の女性ゴールディー・オズグッドが強姦殺害された。その事件はゴールディー・オズグッド殺人事件と呼ばれている。(未解明)
1984年~1985年、13人を殺害したナイトストーカーと呼ばれるリチャード・ラミレスがホテルの最上階に宿泊していた。彼は悪魔崇拝者と名乗り、無差別にロサンゼルス郊外の民家を中心に襲撃し、暴行強姦殺人などを働いた。殺人は13件だが、殺人未遂・婦女暴行・強盗など30の重罪も犯している。
1991年、ウィーンの絞殺魔と呼ばれるジャック・ウンターヴェーゲルもセシルホテルに宿泊していた。彼はジャーナリストとしてオーストリアの雑誌にロサンゼルスの犯罪に関する記事を書いていたが、前述したリチャード・ラミレスに一種の憧れの念を抱いていたとも言われており、ホテルに滞在中ロサンゼルス市内で3人の売春婦を殺害している。
2013年、エリサ・ラムという女性がホテルの貯水槽内で不審死しているのが見つかったのは記憶に新しい。彼女は、死体として見つかる前に何者かに追われて怯えている様子をエレベーター内のカメラが捉えている。その事件はエリサ・ラム事件と呼ばれている。(未解明)
最近の事件なので、YouTube等でエレベーターの動画を見ることができる。
もちろん長いこと運営しているホテルでは、何かしらの事件が起きても不思議はないが、派手な事件が多いせいか地元では有名なホテル。
心霊スポットとして宿泊する人も多いそうだが、もちろんホテル側は普通のホテルを装いたいのだろう。ホテル名を変えて宿泊料金も安価で立地も良いため、未だに普通の人も泊っている。
私の友達も、その中のひとりだった。
ロサンゼルスへ遊びに来た時に、何も知らずにそのホテルを予約してしまった。私は知っていたので予約したことを聞いて宿泊前にそれを伝えたが、友達は怖がりながらも大丈夫とそこに宿泊した。結果的に何も起きなかったのだが、私も面白半分で友達のホテルへ訪れてみた。
内装はレトロで綺麗。なぜかロビーの隣の一室で卓球ができるので、少し卓球をしたのを覚えている。
みんな、ホテル選びは気をつけようね。
呪われちゃうよ。
おわり