Dockerを使ってOdooを動かす
とにかくOdooを使ってみたい!という場合には、Dockerを使ってOdooを動かすのが一番手っ取り早いのではないかと思います。検索するとGitからソースコードを取り込んで・・・とか、Windowsのインストーラーがとかありますが、Dockerで動かすのが最速でした。
私はやり方がわからず色々手間取ったのですが、Dockerになれている人なら1分経たずに初期画面までたどり着く事ができるでしょう。
Docker hubにあるOdoo公式イメージが便利
Docker hubではOdooの公式イメージが公開されています。
現時点では以下のバージョンのイメージが存在しています。
15.0, 15, latest
14.0, 14
13.0, 13
しばらくは、バージョン14を使っていきます。
Odooを動かすまで
Odooのイメージをpull
自分のPCに入っているDockerで使えるようにするためにはイメージをpullする必要があります。
バージョン14を指定してpullします。
docker pull odoo:14
これで完了。
PostgresSQLのイメージをpull
Odooはデータを保存するDBとしてPostgresSQLを使用します。他のDBは今の所サポートされいません。
PostgresSQLもDockerのイメージが用意されているので、コマンドひとつで準備ができます。
docker pull postgres
PostgresSQLのコンテナを準備&実行
パスワードは任意の物を使用できます。
ボリュームの場所や名前も任意のものを使用できます。
docker run -d -v odoo-db:/var/lib/postgresql/data -e POSTGRES_USER=odoo -e POSTGRES_PASSWORD=odoo -e POSTGRES_DB=postgres --name db postgres
Odooのコンテナを準備&実行
コマンドを打ち込む(コピペする)だけ
docker run -v odoo-data:/var/lib/odoo -d -p 8069:8069 --name odoo --link db:db -t odoo:14
Odooにアクセスして初期設定
ここまで来たらあとはwebブラウザからアクセスするだけです。http://localhost:8069
にアクセスしてみます。
画面上部にマスターパスワードが表示されるので、メモをとっておきましょう。何かで使われる事があると書かれていました。
メールアドレスは管理者ユーザのログイン名になります
LanguageとCountryは日本語/日本を選んでおきます
Demo dataにチェックをつけるとデモ用のデータをインストールします
Create databaseを押せばDBの初期化が実施されます。
インストール完了
このような画面が表示されればインストールは完了です。
セキュリティや多人数でのアクセス、バックアップなどを考えるとその他の環境設定が必要となります。ローカルPCでの開発ならこれでひとまず使えるようになるはずです。
アプリをインストールしたい!!!というはやる気持ちを抑えて、次回はユーザーや会社を設定していきましょう。
Docker Composeを使いたい場合
Docker Compose を使った方が何かと便利です。
今回使ったコンテナのボリュームを再利用する形でDocker Compose を使用する方法を書きました。
おまけ~Docker desktop for macで困ったこと
今回、Docker desktop for macを使ってOdooを動かしているのですが、ちょっとよくわからなかった事がありました。(広く浅い系知識なので細かいことは覚えられない)
Dockerでコンテナのデータを永続化するために/v オプションを使ってボリュームを指定しています。
docker run -v odoo-data:/var/lib/odoo .....
ボリュームの場所として"/var/lib/odoo"を指定しています。が、macだとそこには何もありません。
こちらの記事に詳しく書かれていますが、Docker for macでは仮想環境が用意されていて、その中でDockerが動いているそうです。親亀の上に小亀がその上に孫亀状態。
OdooのAddOnを追加するには、ホスト側のディレクトリをマウントしてAddOnを読み込ませます。その際にこの部分でちょっとややこしい事が起こりそうな気がします。今はAddOnの場所を考える事についてはとりあえず放置しておきます。
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