ポンポン山
大阪と京都の県境にある変わった名前の山です。
古くは加茂勢山と呼ばれていましたが、山頂を踏み鳴らすとポンポンと音がするという事からポンポン山と名付けられたとされています。(諸説あり…)
実際、歩いているとポンポンと音が聞こえてくる…なんて実感は全くありませんでしたが、どうなんでしょう?!
耳をすませば聞こえるのかもしれません。
複数のルートがあるポンポン山ですが、今回は本山寺からのピストンルートで行ってきました。
すれ違いが困難な山道を車で登った先に駐車場があり、そこから山頂までの往復で、標準コースタイムが3時間半ほどのルートになります。
ただ、実際に歩いてみると…全体的に傾斜がゆるいハイキングコースで、タイムが大幅に縮む人も多い気がします。
本山寺の境内や天狗杉など…立ち寄るポイントがあり、所々でリフレッシュしながら登れるので、歩き続けるのに飽きやすい人にもおすすめできるルートです。
山頂から見渡す景色は森に囲まれており、遠くに市街地も望むことができます。
椅子やベンチが数多く設置されている広場で、石積みが目を引くモニュメントなっていますね。
低山で眺望も意外と地味なんですが…結構人気の高い関西百名山で、調べれば情報はたくさん出てきます。
山頂の広場が快適なので、食材を持ち込んでランチをメインに楽しむのも良さそうですし、走りやすい登山道はトレランで訪れる人も多い様です。
いろんな角度から魅力を感じることが出来る多様性が、人気の秘密かもしれませんね。
そんなポンポン山で、私が一番魅力を感じたのは整備された林道を歩く気持ちよさです。
適度に間伐された針葉樹林に付けられた品を感じる道の美しさや涼やかな空気感。
そして、足裏に伝わる土の感触は最高です。
岩場のない日帰り登山では、ローカットでソールの薄いゼロドロップシューズを履く事が殆どなんですが…この山は歩いていて本当に気持ち良かったです。
はじめは足裏が疲れることも多く、くるぶし周りの開放感に若干不安を感じることもありましたが、慣れたら手放せません。
がっしりした登山靴しか履いてこなかった人には、ぜひ一度試してもらいたいですね。
山頂の景色だけが山の魅力ではないんだと、ポンポン山に登って改めて実感しました。
関西には標高が高くてダイナミックな山というのは少ないですが、風味の素晴らしい乙な山歩きが楽しめる山は豊富な気がします。
2024年10月